BANDED BLUE

ホントは超キュートな黒猫グリのブログ、グリダイヤル。：鶴岡アートフォーラム　へのTB


■鶴岡アートフォーラム開館記念展／バンデッド・ブルー

　BANDED BLUE　東北芸術工科大学の28作家
　
　取材をかねて見てきました。圧巻です。アートフォーラムを設計した学長の小沢先生の建物模型や写真の展示に始まり、彫刻、テキスタイル、写真、グラフィックデザイン、CGグラフィック、映像、工芸、日本画、洋画、版画と、実に多彩な構成で、一大学を切り口にしてこれだけの異ジャンルの作品が一堂に展示されるのは、全国でも例がありません。既存の作品展示かなと思いきや、バンデッド・ブルーのために制作した新作が予想を超えて数多く出品され、この企画展にかける先生方の意気込みが強く感じられました。しかも大作ぞろいです。
　学芸員の方に説明をしていただきながら会場を回るという、とても贅沢な鑑賞を満喫しましたが、光と影、明と暗、空間の開閉、視線の解放と凝縮など、いたるところに展示の仕掛けが施されており、一般的な美術展とは一線を画しています。ある角度からは、一人の作家（またはデザイナー）の作品だけが集約されて見え、別の角度からは違った分野の作品が重なり合いコラボしているように見えるといった具合。
　芸工大の仕事をお手伝いさせていただくようになって5年ぐらいになりますが、これだけたくさんの先生方の作品を間近で見たのは初めての経験で、感動的でした。とはいえ、口から出る感想は「カチョイイ〜！」なんて軽薄さ丸出し（笑）でも、ホントにどの作品も展示の試みも、全部カチョイイです。
　もし、近くに行かれた際はぜひご覧になってみてください。日本を代表する、または注目されているアーティスト、デザイナーの作品を一度に見られる機会はそうそうあるものではないと思います。なにより建物自体がアートです。最後に、中でも僕が特に気に入った（なんて言ったら失礼ですが）作品は「旅・ぶどう畑の月」（峯田義郎先生）。もし会場に足を運ばれましたら、探してみてくださいね。【以上追記】



2005年9月16日（金）〜10月2日（日）
鶴岡アートフォーラム
山形県鶴岡市馬場町13-3
0235-29-0260
9:30〜19:00　月曜休館
［19日（月）開館、20日休館］

入場料金／一般500（400）円・高大生300（240）円
＊中学生以下無料
（）内は20名以上の団体料金


東北芸術工科大学の教員（アーティスト、デザイナーなど）28名の作品展です。
会期中は、作品展示の他、講演会、ワークショップ、上映会なども行われます。

詳しくはこちら：鶴岡アートフォーラム
　　　　　　　　東北芸術工科大学