みじん切り幸福論
はじめ@Blog: うまそぉ〜 へのトラックバック返し
美しいみじん切りですねぇ。
みじん切り、ほめていただきました。
好きなんです、ホントに。
オリーブオイルの香り付けなんかのためにする、
ニンニクの荒みじん切りのような、少量のものも。
ひき肉料理などに加える、
玉ねぎなどの大量なみじん切りも。
ネットで改めて検索すると、
どうも、みじん切りと言うのは疎まれているのか、
苦痛を強いられるものらしく、
「いかにカンタンに効率良くみじん切りするか」
といった技術的合理的ノウハウしか載っていない。
そりゃ、毎日忙しい主婦の方々にとっては、
合理的であることも大事ですが、
僕の場合の「みじん切りノウハウ」って、
時間と労力の節約のためだけじゃない気がする。
うまく言えないけど…「感動」ですかね?
よく知られている例として、
玉ねぎのみじん切りテクニックをあげると、
1)縦半分に切る
2)根元を残して(切り離してしまわないように)
縦に細かく切り込みを入れる
3)横からも数カ所切り込みを入れる(入れなくてもよい)
4)端から刻んでいく
となるわけですが、実はこの技、
かなり以前の「笑っていいとも」で、
タモリの料理コーナーがあり、その中で、
タモリが実際に「こうやると便利だよ」と言いながら
やっているのを見て知った。
これ、自分でやってみると、ホント感動的。
直前まで丸い形をしていた(切れ目は入っている)玉ねぎが、
片端からみじん切りに変身していく。
それって「効率の良さ」=「感動」なんじゃないのと
言われそうだけど、やってみればわかります。
それだけじゃない、至福の喜びに近い。
そう、合理性だけでは語れないプラスαがある。
そのαは、僕にとってはまぎれもなく、
加山雄三的「しあわせだな〜♪」なんですねぇ。
長ねぎの場合だと、
1)長いまま切り落とさず、必要と思われる位置から縦に切れ目を入れる
2)90度回して、再度縦に切れ目を入れる
※つまり縦に十字に切れ目が入る
3)もしくは上下に斜めに切れ目を入れてもいい
4)端から刻んでいく
にんじんやきゅうりなどは、
1)薄くスライスする
2)スライスしたものを少しずらして重ね、縦に千切りにする
3)千切りにしたものを横にして、端から刻んでいく
なんて感じなんでしょうけど、
実は、みじん切りの喜びは、この後、
上記の方法だけでは「細かさ」が足りない時にこそある。
その日の気分によって、
包丁の先をまな板に付けたまま、
柄の方だけを上下させながらタカタカやる場合と、
まな板を叩くように(包丁2本で肉をミンチにするように)
ダカダカやる場合といろいろなんですが、
これが実に楽しい。
みじん切りの「本質的なハッピー」が潜んでいる。
無心、集中力、仕上がりの形を
気にしなくていい安心感(解放感)、
これに刃物を振り回す(振り回しはしないけど)
ちょっとアブナイ感じが加わわって、
得も言われぬ恍惚感に見舞われます。その時って、
きっとすごいアルファー波が出てるに違いありません。
パセリや大葉などをみじん切りする
簡単な方法知ってます?
1)ジッパーバッグに入れて冷凍させる
2)凍ったらそのままパンパンと叩く
3)細かく砕けて、茎もうまく外れる
4)さらに細かくしたい方は、再度凍らせてまた叩く
あああ。。。なんてもったいない(笑)
楽しさの完全放棄です。
パセリのあのモシャモシャをムリヤリ押さえつけながら、
包丁でみじん切りにしていく面白さなんて表現できないほど。
それを、こんな方法で失いたくはないですね、マジで。
大塚製薬「ファイブミニ」のCMで、
キャベツの千切りに力尽きて、
店員や店の主人が倒れていくシーンがありますよね。
「おまえ〜」「あんたぁ!」
あれを見るたびに、思わず(いいなぁ♪)と、
顔がほころんでしまうんですねぇ。