高円寺

山形増改築の本「Zen<Go」創刊号(アイン企画発行)の
編集制作が佳境に入ってきて、
最後の取材のため、東京は高円寺に行ってきた。

取材先は、あの、ABC朝日放送
「劇的ビフォーアフター」の匠でご存知の、瀬野和広さん。
瀬野さんは山形県村山市出身。
新築はもちろん住宅のリフォームにも造詣が深く、
家づくり、リフォームについてのお話や実例について、
お話しをお聞きするのが目的だ。

単独、山形を7時半発の臨時便新幹線(上野止まり)に乗り、
さらに秋葉原から常磐線に乗り替えて、
真っすぐ瀬野さんのオフィスのある高円寺へ。

建築(住宅)を単なる器としてではなく、
社会との親和性、家族との関係性の中で広く捉えた考え方や、
建築技術、具体的には伝統的な「木組み」への取り組み、こだわりなど、
非常に感銘を受けた。
同郷の方が、全国を飛び回って活躍している…ということ以上に、
建築家としての熱い想いを持って仕事をされていることが、
とてもうれしく、誇らしくさえ思えた。

充実した取材の後、ランチをごちそうになる。
お店は、高円寺駅前の市場が並ぶ狭い路地にある。
この路地がすごくいい感じ。
実は、僕自身東京に7年もいて、初めて行ったのだが(笑)
高円寺には他にも小さな商店街通りや、路地がたくさんあり、
どこか下町の香りさえ感じらる街だと思った。

もう少しその辺をウロウロと散策したい気持ちを抑え、
再び常磐線〜山手線と乗り継ぎ、東京駅へ。
15時36分発の新幹線で、わき目もふらず寄り道もなく、とんぼ返り。

徹夜明けの東京行き、日帰りでの取材出張と、
しんどかったことは間違いないけど、
いい取材ができた時は、あまり疲れを感じないのが不思議だなぁ。