SIO-SITE
金曜の夜は東京で飲み会でした。
いっしょに仕事をさせていただいている会社の
デザイナー(双子のママ)が退社されるということで、
お招きを受けた次第です。
当日…というかその前日の夜から明け方まで徹夜仕事で、
起きたのが昼、その後、銭湯代わりにしている会社近くの温泉に行ったら、
もう新幹線の時間ギリギリでした。
東京駅着、18時半。
山手線に乗り換えて新橋へ。
飲み会の場所は、汐留シオサイトにある「汐留シティセンター」の42F。
「和食えん」というお店でした。
席についた時に一瞬だけ全面ガラス張りの窓から、夜景を見ましたが、
すぐにお集まりの皆さんとの話が弾んでしまい、
写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
送別会のジメジメした雰囲気はみじんもなく、
(涙はありましたが)
とても楽しく飲み、愉快に食べ、
たくさん話をすることができました。
楽しい時間は短い…というのは本当です。
もう?という気持ちを引きずったままお開きに。
最後は僭越ながら、山形名物「花笠締め」で締めさせていただきました。
「ヤッショー、マカショ!」 “しゃん・しゃん・しゃん”
宿泊場所は歩いても程近い
「ホテルヴィラフォンテーヌ汐留」を予約いただいていたので、
お言葉に甘えました。
「汐留シティセンター」を出て、
退社されるママとハグして(笑)…ホテルへ。
このホテルはシオサイトの真ん中に昨年8月にオープンしたばかり。
部屋はシックでとても居心地がよい空間で、
ここのところの寝不足がたたり、部屋のライトもテレビも付けっ放しのまま、
気が付いたら朝でした。。。
朝食は簡単なバイキング。
パンが数種類に、スクランブルエッグ、ソーセージ、サラダ、
スープ(今日はポテトクリーム)、オレンジジュース、牛乳、コーヒー。
ロビー隣のオープンスペースが朝食場所になっているんですが、
大きな吹き抜けの下で、ちょっと落ち着けなかったかな。
朝から落ち着いてもしょうがないんですが…。
ホテルを出て新橋駅へ。
外はすごい風です。あのエリアはいつもそうですね。
超高層ビル群の谷間、
ほとんど人気のない強風吹きすさぶ歩道橋(と言うのか)を、
ポツンと一人歩いていて思ったのは、
「こんな場所が本当に必要なんだろうか…」ということでした。
「必要」がすべてだとは思いません。
また、街はどんな田舎に行ったって、
それはすべて「人工物」に違いないし。
新しい土地を求め、開拓し、そして暮らしが育まれていく。
北海道などはまさにそうして、今の姿があります。
だから、新しい「マチ」はどこも始まりは、
閑散としていて当然なんでしょう。
それが未完成の姿なら、未完成なりの魅力がある。
僕が感じたシオサイトに対する違和感は、
田舎住まいの者が臆している部分を除けば、
何か、住宅展示場に並ぶ
モデルハウスの空虚感に似ているような気がしました。
行きの新幹線はひたすら眠っていたので、
帰りは読みかけの本を最後まで読み切りました。
「ターン」北村薫著。
この物語の話はいずれ再読してから改めて書きたいと思います。
米沢に入るとすっかり雪。
ほんの半日離れただけなのに、戻ってくるとホッとする。
かつて東京に骨をうずめる覚悟だった自分が、
「山形って愛しなぁ」と、
いつも大げさに感じてしまうのが不思議です。
「ただいま」。