北海道でモンゴル人

…正確には北海道行きのフェリーの中での出来事。

一人ゴージャスに(でもないけど)1,800円の
ディナーバイキングをこれでもかこれでもかと食べまくった後、
船内に1カ所だけある喫煙コーナーに行ったときのこと。
しばらくして、どこかの大学教授風の方が、
片手にいいちこポケット瓶、片手に『比較文学なんたら』の本を持ち、
隣のソファーを指さして、(ここいいですか?)というジェスチャー。

「どうぞ、どうぞ」と言うと、
ニコッと笑って腰を降ろし、「ヒトリデスカ?」と。

(あれ?)と思い、「どちらの方ですか?」と聞いてみた。

mongol.jpg

「モンゴルデス」



モンゴルかっ!  ←ひねりなし(笑)
 
 
聞けば、現在は室蘭工業大学の“学生”で、
1年前に来日したのだとか。
日本語がとても上手なので、そのことを話すと、
なんとモンゴルで日本語学校を作り、
そこの卒業生が300人以上も日本に来ているらしい。

本人も日本に来たくて来たくて、
奥さんに2度頼み込むも「ダメ!」と一蹴。
2度だから二蹴…か。
で3度目の正直。娘さんにだけは事前に話して、
あとは奥さんに内緒でビザを申請し、
空港から日本行き(中国経由)の飛行機に乗る直前、
「日本に行く!」と告げたそうな。。。

「えーっ、で、奥さん、どうしたんですか?」

「リコンサレマシタ…」




(@_@;) ……

今年7月、1年ぶりに10日間ほど帰国した際も、
娘さんや友人とは一緒に過ごせたそうですが、
奥さんは、友人たちがいくら誘っても顔を見せてくれなかったと、
寂しそうに笑うのでした。

「モンゴルノジョセイ、ツヨイ…」

(^_^;)

海外に行くならアラスカか、モンゴルだと
常々思っていたこともあり、
300km移動しても途中何もない草原の広さとか、
放牧民は冬は馬ではなく“ラクダ”で移動するだとか、
(コブの間に乗ると温かいんだそうですよ)
最近中国からの高い輸入白菜が入って来ていて
初めて野菜を食べるようになったとか、
面白い話が目白押し。

「行ってみたいもんですねー」と言うと、

「ライネンモカエルカラ、
 ソノトキ、ワタシトイッショニ、
 モンゴルイキマショウ♪
 ツウヤクト、ガイドシテアゲマス」

 
…というわけで、
来年の7月、僕がもし長期休暇をとったら、
ゲルの中で二日酔いになっているか、
ジンギスカンのように大草原を
馬で駆け回っていると思って下さい。

「日本とモンゴルの一番の違いは何?」と質問した時、

「モンゴルハ、イエト、イエガトオイケド、
 ヒトトヒトノキョリガチカイ。
 ニホンハ、チカイノニトオイ」

そう答えたのがすごく印象的でした。
 
 
人気ブログランキングへ
↑モアイ像のインパクトが効いたのか、ランキング急上昇♪(笑)