「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 1

昨年(2010年)のGWは、途中クルマにはねられ大怪我をした。
その秋には事故現場から後半の旅程を走りリベンジを果たしたものの、今年のGWの自転車旅にはなんとなく積極的になれないでいた。
もちろん、3月11日に起きた東日本大震災のことも気持ちを重苦しくしていた。

「ただ走って、ああ楽しかった」だけじゃない何かが、走り出すためには必要だった。
それが最上三十三観音を自転車で回ってみようと思い立った理由だった。

三十三観音(番外も含めると三十四札所)に納める納め札に「願」を書く。巡礼の途中で変えてはいけないため、多くの例として「心願成就」などと書くらしい。
ぼくは少し迷った末にこう記した。
 
 
「元気と笑顔」

最上三十三観音巡礼。納札「元気と笑顔」 #mgm33 #yamagata
 
 
 
【4/29】

とうかい〜若松(1 鈴立山 若松寺)〜山寺(2 宝珠山 千手院)〜とうかい


 
  
■第一番札所 鈴立山 若松寺(若松観音)

【110311+49】まずは一番札所、若松観音を目指す。山形市内宮町を出発! まずは一番クリア。

「最上三十三観音を回ってみたい」

その提案に意外なくらい周囲が乗ってくれた。そこでまずは第一番札所である若松寺に友人たちを連れ立って行くことにした。山形市から若松寺のある天童市まではたいした距離ではないが、国道13号線バイパスから東に入ってすぐに上り坂が始まり、間近になるにつれ激坂に。「絶対登り切る」つもりでいたが、100mほど自転車を引いてしまった。
若松寺の駐車場に着くなり力尽き、SPDを外せず立ちゴケ。幸先悪し(笑)
社務所に入り、巡礼の作法やコツなどを聞きながら、御朱印をいただく「おいずり」に住所、名前を筆入れしてもらい、納め札、数珠型のブレスレットなどの必需品も購入。少しだけ気持ちが引き締まってくる。

若松寺麓の松寿庵で、ざつきのこそば1000円。 と、氣もち150円。

昼は、激坂の手前、若松寺麓の松寿庵で「ざつきのこそば」1000円、「氣もち」150円。まぁ観光地値段ではあるが、どちらも美味しい。オススメ。
 
 
■第二番札所 宝珠山 千手院(山寺観音)

二番クリア。 IMG_0309

初日は若松寺だけのつもりで出かけたものの、お腹もやる気も満ちたため、どうせ帰り道だと山寺に向かう。「山寺観音」の通称につい間違えて、立石寺根本中堂にお参りしそうになるが、実は界隈を抜けたずっと道の先に、千手院はある。
JR仙山線の線路をまさに跨いで参道が続く、珍風景。観音堂の左側に茶店を兼ねた御朱印所があって、境内の佇まいがとてもいい。三十三観音の中でもお気に入りの一つ。
 
 
 
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