「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 4
【5/4】
〜尾花沢(25 弘誓山 養泉寺)〜大石田(29 石水山 西光寺)〜深堀(27 深堀 観音堂)〜川前(26 川前 観音堂)〜庭月(33 庭月山 月蔵院)
泊:あゆっこ村キャンプ場(温泉:若あゆ温泉)
2泊3日巡礼旅の2日目、薄晴れの絶好の天気。
庭月を除けば近場に集中してるので、御朱印の稼ぎ日(笑)大石田の千本だんごの楽しみもあるし楽勝♪...と思ったら落とし穴、というか大チョンボ...。
■第二十五番札所 弘誓山 養泉寺(尾花沢観音)
尾花沢市街地の端にある観音。尾花沢観音の名前は知らなくても、「養泉寺」なら聞いたことがあるはず。奥の細道紀行中、松尾芭蕉が最も長逗留をした尾花沢で7泊した主宿としても有名、訪れる観光客も多い。
この日は連休中ながら朝一番のお参りのせいか、境内はぼくたちだけ。御朱印請所も開いたばかりだった。朝日の清々しい光の中、願掛けと今日一日の無事を祈る。
第二十五番 尾花沢|最上三十三観音 http://bit.ly/r5bFFL
■第二十九番札所 石水山 西光寺(大石田観音)
尾花沢から国道13号線を横切って大石田へ。3札所が点在するのは、かつて隆盛を極めた最上川舟運の大きな湊町だったためだろうか。まずはその名も大石田観音。しかし気持ちはすでに千本だんごへ。
地元彫刻家の手によるらしい、どこか頼りなげな阿吽像はご愛嬌ってことで。
第二十九番 大石田|最上三十三観音 http://bit.ly/ownmQk
■第二十七番札所 深堀観音堂(深堀観音)
大石田の街並みを抜けて北に向かい、日帰り温泉「あったまりランド深堀」の先にある深堀観音。緑影深い杉林に囲まれ、辺りの空気はしっとりと重く、深呼吸するだけで心が浄化される気がする。
先客が経を唱える声が観音堂から漏れ、杉林の中に静かに響いている。何を祈っているのか、救いはなになのか。一時の安らぎのためか、恒久の幸せを願ってか。社会全体の辛さと、自分だけの辛さ、どちらがましだとか、そんなふうにしか慰められない自分を少しだけ責めた。
第二十七番 深堀|最上三十三観音 http://bit.ly/nlcvad
■第二十六番札所 川前観音堂(川前観音)
深堀観音からさらに北上。といってもここも目と鼻の先。最上川の辺にあり、石段を登り切るとその流れを一望することができる。
快晴ながら暑すぎず、絶好の天気に恵まれて、ほんの少し汗ばんだカラダに、川面を渡る風が心地よい。
さて、この後は一気に庭月へと向かうのだが、何か大切なことに気が付かないだろうか。忘れものというか、なんというか。ぼくたちはこの時点で全く気付かず、先へ先へと気持ちが焦っていた。
第二十六番 川前|最上三十三観音 http://bit.ly/qYWlvd
■第三十三番札所 庭月山 月蔵院(庭月観音)
画像のALTに忘れものが書いてある(笑)それはともかく、庭月は遠かった...。
大石田から舟形へは、大きい峠なのに「小坂峠」を越え、前から横からの強風に斜めになりながら舟形を縦断し、新庄を経由し地味なアップダウンを繰り返しながら鮭川へ、遠い遠い。雲が出てきて気温も下がり、もうヘトヘト。
で、何度も前振りした「忘れもの」だが、なんと大石田で塩ノ沢観音をすっ飛ばしてしまったのだ。気付いたのは、すでに舟形を抜ける寸前...この日のノルマはあと一つなはずなのに何度指折り数えて数が合わない...あれ?あれ?って(笑)協議の結果、後戻りは断念し、明日最終日のラストに回ることにした。
疲労困ぱいで辿り着いた庭月観音は鮭川のほとりに建ち、「おかげ様門」の趣き、「おいずり堂」の佇まい、仁王門や観音堂の雰囲気など、最上三十三観音巡礼の満願札所、打ち止めにいかにもふさわしい。
第三十三番 庭月|最上三十三観音 http://bit.ly/r4MUzG
もちろん、ぼくたちは札所の番号通りに回っていない。エリア優先。
それでも泊地予定の舟形あゆっこ村キャンプ場まではかなりの戻り道。サポートカーのナビに誘導されて、R13経由でひた走る。アップダウンが少ないのがせめてもの救い。キャンプ場手前の激坂をクリアするだけだ。
早く到着して温泉に入りたい〜!
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