KHS F20-R 鳥海山左巻きツアー

そう言えば、子供のころ、
「アイツ、左巻きだ」などと言ったものだ。
"くるくるパー"ってことなんだけど、
どちらもすっかり死語になってしまった今日この頃、
2泊3日で鳥海山をぐるりと反時計回りで走ろうという、
まさに"くるくるパー"なツアー(笑)

総走行距離:187.5km
 
 
 
【9/20 1日目】
山形〜(クルマ)〜金山〜院内〜松ノ木峠〜矢島〜花立キャンプ場


見た感じ、ズエッタイ入らないだろうと思えた、
自転車3台とそれぞれのキャンプ道具をクルマに押し込み、
サポート隊1名、自転車隊3名、
さらに、別部隊2名のクルマ2台総勢6名で6:30に山形を出発。

セカンドシートは足下も荷物で埋まり、
半ばお座敷状態で走る前から脚が攣りそうだった。

8:35、金山町役場前から自転車スタート。
別部隊は川原毛温泉の湯滝へ向かった。
R13を北上し、途中から主寝坂トンネルをパスするため、
旧道の羽州街道へ入り、さらに県道192を釜淵方面へ向かう。
快晴。
とても気持ちのいい道路だ。

釜淵から県道35に乗り、R13へ戻って雄勝トンネル越え。
秋田院内でこの日のメインルート、R108(矢島街道)へ。

最初の関門は松ノ木峠。
ここもトンネルを回避して旧道を越える案もあったのだが、
ちょうど道路工事をしているおじさんに聞くと、
途中通行止めになっていて抜けられないとのこと。
道路が崩落して以来廃道となっているらしい。
助かった(笑)
なので、正確なルートは松ノ木"峠"ではなく、松ノ木"道路"。
それでも院内から200m登り上がる。ゼエゼエ。

笹子名水に立ち寄った後、道の駅「清水の里 鳥海郷」で昼食。
"鳥海山麓の地域「百宅」で栽培されたそば粉で作った「百宅そば」"を
頼んだがイマイチ。ごめん。こちとら、蕎麦どころ山形っ子なんでぇ。
ソフトクリームもちょいと水っぽかった。
お店の人に西川町・月山湖売店のソフトクリームを食べさせてやりたい。

矢島街道から花立キャンプ場までの県道58、32は激坂。
マックスバリューが目印の左折場所が標高約40m、
キャンプ場の手前、花立山荘で標高約460m!!
時速4kmの最低速度を記録した(笑)

16:00到着。
キャンプ場手前の短い砂利道でコケた。
まずはサポート隊が用意してくれた生ビールで喉を潤し、
落ち着いたところで、フォレスト鳥海へ。
ここは、5月の鳥海BCスキーの時、ツアー後に立ち寄った温泉。
トロトロした泉質の露天風呂は、サイコー。思わず猿になる。
キャンプ場は鳥海高原矢島花立牧場公園内にあり、
夜は、天の川が南北に走り、
オリオン座さえも紛れて見えにくいほどの星空に恵まれた。

「ロケーションはいいけど、自転車で来るところじゃない...」
ってのが、サイクル野郎3人の共通意見(笑)


・Black Diamond メガライト
・MPI Outdoors オールウェザーブランケット
・mont-bell U.L.コンフォートシステムパッド150
・mont-bell U.L.スパイラルダウンハガー#5
・mont-bell U.L.ダウンインナージャケット
+UNIQLO ヒートテックインナー上下
寝ている間にシュラフから上半身を出していたので、
ダウンジャケットなしでもぎりぎり大丈夫だったかもしれない。

 
 
【9/21 2日目】
花立キャンプ場〜にかほ〜遊佐吹浦 西浜キャンプ場


5:00前に起床。
昨夜はいつものごとく、温泉、酒、飯で早々と撃沈したため、
睡眠時間はたっぷりである。
かなり肌寒く、コーヒーを沸かし、焚火をしながら朝焼けを見る。
鳥海山が次第に赤く染まる。美しい。

キャンプ場を出て牧場売店に立ち寄るも、
牛乳が1本しか残っておらず、
4人で回し飲む。
昨夕合流した別部隊2名は、温泉行脚のため早出。

牧場公園からにかほまでR32。
由利高原オートキャンプ場の脇を100mほど下った後、
一度、仁賀保高原へ150mほどのキツイ登り。
そこからは、ほぼ海抜0mまで一気に高速ダウンヒル。
やー、快感。
上り坂は大嫌いだけど、このご褒美があるからね。

R7に出て、なるべく側道(要するに「羽州浜街道」にあたる道)を
利用しながら南下。黄金色のモール泉で知られる
金浦温泉敷地内の食堂で昼食。
おまかせ刺し身定食とミニ牛すじ丼で満腹率120%。
味はコスト通りですな。
でも、ここのおばさんの人柄、いいよ〜。
面倒な注文替えも嫌な顔一つしないで聞いてくれた。

象潟で、海水浴場、漁港をのんびり眺め、
松尾芭蕉ゆかりの蚶満時で記念撮影。
さらにR345にずれて十六羅漢見物と、自転車旅を満喫。
16:30遊佐吹浦・西浜キャンプ場着。


今まで何度入浴したか分からないほどの
「あぽん西浜」でゆっくりと汗を流し、
近くのヤマサ鮮魚店で刺し身、
Aコープで酒と明朝の食材を買い出し。
おっさん4人*で何がそんなに楽しいんだ、ぐらいに宴会が弾む。
*真性おっさん、ほぼおっさん、限りなくおっさん、若いおっさん

この夜はさすがにダウンいらず。
昨夜とは違い、高めに設営したメガライトの隙間からそよぐ
秋の涼風を楽しみながら、またしても早寝。
走・食・飲・湯・寝...この単純な繰り返しが、
自転車旅の一番の魅力なのだ。
 
 
【9/22 3日目】
西浜キャンプ場〜青沢峠〜(クルマ)〜山形


何度か目を覚ますが(寝過ぎだ)
なんとか6:00までシュラフ内に留まる。
テントを出るとなにやら雨模様。
時折、パラパラと来る。
サイクル野郎の1人は走るモチベーション15%に激減。
それでも、朝食を済ませ、サイト撤収が終わると、
路面も乾き始め、とりあえず揃って10:30にイザ出発。

...が、R345からR344に左折する手前のファミマで休憩中、
猛烈な雨が水煙を上げて降り始める。
低モチベーションのサイクル野郎(えーっと、"限りなくおっさん")は、
この時点で自転車をクルマに積み、ツアー終了。
"真性おっさん"と"若いおっさん"は、ますますやる気(笑)
2台で青沢峠に向かい雨の中をひた走る。

...も、登り始めでぼくがスリップしてコケ、
それに"若いおっさん"が突っ込み、もらいゴケ。
こりゃ何かの呪いかと、十分に休憩をとってから再出発。
北青沢トンネル、愛の俣トンネル、青沢トンネルと、
標高325mまで登り上がる。

青沢トンネル手前の峠の頂を前に、
"若いおっさん"が後ろから来たクルマを避けようとして、
側溝に落ちるアクシデント。
幸い、先に2台で転倒した時も大きな怪我はなかったが、
2度あることは3度ある、雨の下り坂は危険と判断し、
峠を制覇し、青沢トンネルを真室川側に出たところで、
自転車を降りた。14:00。


その後はクルマ移動。
新真室川温泉「梅里苑」で風呂、
新庄まで戻って町中の「一心亭」で遅い昼食。
ほぼ夢心地で山形帰着。18:00。

みなさん、お疲れさまでした〜。
6,000gも体重を減らしたサポート隊長、
ご苦労様でした。感謝、感謝!

筋肉的には、3泊4日の夏旅330kmより疲労感あり。
それにしても、鳥海山という山を四方から眺めて改めて、
その雄大さと美しさを実感した。
月山は、県境に触れないという点でまた別格であるが、
"出羽富士"左巻きツアー、かなりのオススメルート♪


今回はサポートカーが同行したため、
KHS F20-Rに積載したのはフロントバッグ+ドリンクのみ。
ただ、ソロキャンプツーリングを想定してクッカーなども持参、
荷物は2つのリアサイドバッグに詰め込んだ。
よって基本的にKHS F20-R 夏旅2009 全装備と同じ。
寒さ対策のため、「mont-bell U.L.ダウンインナージャケット」を追加。
季節的に虫の心配は無用と判断し、
テントは「MSR HUBBA」から、「Black Diamond メガライト」に差し替え、
「MPI Outdoors オールウェザーブランケット」を
グランドシートとして使用した。
キャンプ地の標高や天候にもよるが、
これにダウンパンツ(もしくは+シュラフカバー)を足せば、
なんとか自転車シーズンを乗り切れそうだ。
 
 
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