しおらーめん「山形 おおき家」

【追記】閉店しました
 
 
お気に入り上位のラーメン店登場。



店内に入ると「山頭火」の書が飾ってあることからも
想像がつくように、もともとは、
あの旭川ラーメンの超有名店「山頭火」のチェーン店だった。

その当時はスープも麺も本店から直送されたものを使用し、
山頭火の味を山形で提供していた。聞くところによると、
自分でオリジナルのラーメンを出したいと決意して、チェーンを離脱。
その後もしばらくは「山頭火」の名前で(ロゴ=書体は変えてあった)営業。
近年になって現在の店名に変更した。

そんな経緯があり、最初に訪れた時は、
まさに旭川本店で食べた時のラーメンそのまま。(当然ですが…)
当時北海道づいていたため、えらく感動した覚えがある。
その後、まず麺が変わった。
そして徐々にスープにもオリジナリティが出てくる。
現在は「おおき家のラーメン」として、
旭川ラーメンのおいしさをしっかり伝えている。

 

スープはこってりとんこつ、麺は中太のちぢれ麺でツルッとした食感。
しょうゆ、みそ、しおがあるが、僕的にはやはり「しおらーめん」がおすすめ。
次が「しょうゆ」かな…。
絶賛されるチャーシューは、豚トロを柔らかく煮込んだもので、
「もっと味わっていたいのにぃ、イジワルぅ〜」と
思ってしまうくらい、口の中に入れた瞬間溶けてなくなってしまう。

「一味変わっておいしいですよ」と、テーブルにカレー粉が置いてあるが、
残念ながら、僕はまだ使ったことがない。
十二分に満足できるスープだから、
敢えて…という気持ちになかなかならないのである。

(誰か、カレー粉投入後の味の感想をコメントよろしく♪)

敢えてついでに、一言だけ付け加えると、
以前食べた時よりも、今日はスープのコクが弱く感じられた。
そのせいなのか、とんこつの臭みが感じられるようになった…ような気が。
お気に入りだけに、採点が辛いのかも。

■旭川ラーメン「山形 おおき家」
山形県山形市七日町3-2-1
023-631-0007
11時半〜25時(休:月)
しおらーめん:700円(大盛り+100円)

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ラーメンの味とは無関係だが、
店内に飾ってある山頭火の句がいい。
好きなんですよ。

酔へば はだしで、
歩けば ふるさと

実は山頭火が酒を飲んだ…じゃなく詠んだ句はこれだけじゃなくて…

 
 
「山頭火 吟遊酒句」 

酔うてこほろぎと寝ていたよ
酔うて戻ってさて寝るばかり
酔うていっしょに蒲団いちまい
酔うて闇夜の蟇踏むまいぞ

酔ひざめの花がこぼれるこぼれる
酔ひざめの闇にして蛍さまよう
酔ひざめの風のかなしく吹きぬける
酔ひざめのどこかに月がある
酔ひざめの星がまたたいている
酔ひざめのつめたい星が流れた
酔ひざめの霰にうたれつつ戻る
酔ひざめの春の霜
酔ひざめの風がふく筍
酔ひざめの水をさがすや竹田の宿で
酔ひざめはくちなしの花のあまりあざやか

酔ひしれた眼にもてふてふ
酔ひしれた月がある
酔ひたい酒で、酔えない私で、落椿
酔ひどれも踊りつかれてぬくい雨
酔ひきれない雲の峰くづれてしまへ
酔ふほどに買へない酒をすするのか

酔へばあさましく酔はねばさびしく
酔へばはだしで歩けばふるさと
酔へばけふもあんたの事
酔へばいらたる癖暑う衆に交りいて
酔へば物皆なつかし街の落花踏む
酔へなくなったみじめさはこほろぎがなく


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