支那そば「つぼ六」



長い間気になっていた店にたどり着くと、
不思議な風情を漂わせていた。

仕出し・宴会をなりわいとしてそうな外観、
暖簾もなくやる気を感じさせない入口、
喫茶室(喫茶店ではない)のような丸テーブルとイス、
畳敷きの小上がり、蕎麦屋風の品書き札、
食堂系メニューのラインナップ。
 
 
値段もリーズナブルなみそラーメンが評判らしいが、
オーダーはもちろん基本の醤油。
メニューに中華そば、ラーメンはなく、支那そばのみ。


来ました。

(な、なんでホタテが乗ってるの?)

…と一瞬ひるみつつスープを一口。
動物系(豚メインだと思うんだけど)のニオイの狭間に
見え隠れする魚介系のだし。煮干と貝柱か…。

あ、   だからホタテなのか、な。

  

雑味があるものの、なんか懐かしい味。
洗練されていないけど、作り手の“手”が感じられる。
ほんのりと素朴な甘みがちょうどいい。

特筆すべきは、厚みのあるロース肉を使った
自家製チャーシューのでかさ!
しかも、もっちりと柔らかな歯ごたえと
ほど良い味付けが絶品だ。

麺は中細で軽くウェーブ。
短めなので、すする楽しみが尻切れに。惜しい。
茹で加減なら「麺、固めに」って頼めるが、

「麺、長めに」

とは言えないもんなぁ。
 
 
それにしても、
チャーシュー美味かった。

  

■つぼ六
山形県寒河江市丸内2-1-6
0237-64-2966
11時〜20時(不定休)
支那そば:550円
 
 
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タグ:村山