らーめん「やぶ家」
最初に、言いたいことは言ってしまおう。
こういう店の品書きは「らーめん」とかじゃなく、
ぜひとも「中華そば」であってほしいと思う。
さて。
旧市内の住宅街にあるそば屋の多くは、
行列などの喧騒とは縁のない、
落ち着いた店内に静謐な空気を満たしている。
これを「閑散」とは言わない。
人通りが多いわけでなく、駐車場も最低限。
商売的に心配な気もするが、
近所の古くからの馴染みさんへの出前で
成り立っているのだろうと推測する。
スープは牛出し、ほんのりと魚出しが混じる。
濁りはなく上品に澄んでいる。
麺はごくごく定番の中細で、ほんのわずかウェーブあり。
茹で加減はちょい柔らかめ。
これも、そば屋の中華ならではの趣。
もも肉のチャーシューはじっくりと噛みしめるほどに
味わい深く、スープと一緒に楽しむべし。
厚みもほどよい2切れが奢られる。
キレイな器で供されるのがまたうれしいのだった。
こういった、どこにでもありそうな中華そばが、
山形のラーメンを底辺から支えている。
■やぶ家
山形県山形市七日町5-3-32
023-622-6339
11時〜19時半(休:火)
らーめん:600円
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