黄金温泉
〈Past Onsen File:2003.8〉
大蔵村といえば、月山のパンフレットを作る際に、
山頂から村までの登山道を踏破した思い出が印象深い。
写真撮影をしながらの行程で、
山頂小屋出発が朝6時、宿到着が夕6時の12時間。
宿のテレビで大相撲の横綱戦をやっていた。
その日の温泉のありがたかったこと!
大蔵村には肘折温泉の他、黄金温泉カルデラ温泉館がある。
200年以上前、大蔵村に金山が発見されるのと
ほぼ同時期に開湯。黄金温泉の名前の由来にもなっている。
建物は木造のモダンな外観だが、
中は大正ロマンの香りが漂う。
左に見える八角形の建物が浴室棟だ。
浴室の手前に炭酸泉(二酸化炭素泉)の飲用所があり、
ソーダのような、のどにシュワー、ピリピリとくる
爽快な炭酸水を楽しめる。
ただ、3度ほど行ってみての感想だが、
その時々で炭酸の強さが違う気がする。
浴室は先にも書いたように、レトロな印象で作られ、
古き良き湯治場のイメージを満喫できる。
といっても、本当に古びているわけではないので、
清潔感もあるし、屋根に向かう木組みも面白く、
とても落ち着く。
ちなみにこの内湯は炭酸泉ではなく、食塩を含む重曹泉。
写真を見てもわかるようにささ濁りの黄緑色の湯が特徴。
炭酸泉は内湯の一角に手湯・足湯用の冷泉としてあるが、
かなり冷たく、長くは浸けていられなかった。
男女が1時間おきに入れ替わり制で利用する
露天風呂もあるが、こちらは「話のタネ」かな(笑)
■黄金温泉「カルデラ温泉館」
山形県大蔵村大字南山2127-79
0233-76-2622
ナトリウム─炭酸水素塩・塩化物温泉(含食塩-重曹泉)
飲用:二酸化炭素泉(冷鉱泉)
大人300円・小人150円
4〜10月:9:30〜19:00(11〜3月:〜17:00)
休:第1・3火
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