BioLite CampStove
原発依存には反対です。
そんな気持ちも半分ありいの、
災害が起きた時のリスク管理って必要です。
そんな思いも半分ありいの、
ただの新しもの好きなだけって声には耳を塞いで、と。
でも、このストーブを知ったときはときめいた。
アウトドアストーブの定番に「シェラストーブ」というのがあるんだけど、
それは、電池でファンを回し、燃焼効率と火力を高める仕組み。
一方、このCampStoveは同じファンを回すのも
自家発電で電気をまかなうのだ。
燃料はシェラストーブも同じく小枝や松ぼっくりなど。
つまり、電池不要、化石燃料不要。
しかも、自家発電した電気は、USBポートから取り出せる。
iPhoneやスマートフォン、携帯電話を充電したり、
LEDライトを点灯させたり。
オンラインショップを見たら、
予約オーダーができるというので、即ポチった。
それが今年の3月。
待って、待って、待って、ようやく手元に届いたのは7月の中旬♪
専用のスタッフバッグから取り出すと、
本体とオレンジ色の熱発電機がパッキングされている。
(何度か使用後なので汚れているのはご容赦)
発電機から飛び出ている棒状の部分は、
熱をジェネレーターに伝える銅製のパイプ。
その反対側にメインスイッチやファンのLo-Hiの切り換え、
USBポート(2W/5V)がある。
パイプ(銅製プローブ)を本体に差し込み、
スタンドを出すことで発電機を固定する仕組み。
この辺のアイデアはよく出来てる。
到着して即実験をしてみた。
第一弾:河原で拾った小枝で。
第二弾:エマージェンシー燃料を想定し新聞紙で。
小枝はメーカー側でも想定している燃料なので、
かなり安定して燃焼した。
USBポートが使えるまでには至らず、不良品?と焦ったが、
これは発電機を事前にフル充電していなかったためだった。
ただ、イザというときに必ず小枝が手に入るとは限らない。
ということで、新聞紙を使っての実験は朝刊2部を使い切り、
パーコレーターでコーヒーが飲めるまで。
なにしろすぐに燃え尽きてしまうので、補給が忙しいのが難点。
実験第三弾は、ペレット。
ホームセンターで「猫の砂」として売っている木質系のペレットと、
山形産間伐材を原料としたペレットストーブ用を使用してみた。
その結果、猫の砂の方がかなり安定していて、燃えかすもキレイだった。
ただね、猫の砂はちとお高い。
■猫の砂:5kg700円弱
■ペレットストーブ用:10kg400円弱
そこで第4弾がこれ。
左は、猫の砂1:ペレットストーブ用1の比率、
右は、それぞれ1:3の比率で混合ペレット燃料を作ってみた(笑)
ペレットを本体に入れ、アルコールを浸したティッシュに着火。
ファンを回す。
熱電モジュールに熱が行き渡り発電が始まると、
ファンは自動的(強制的)に回り出すのだが、
着火してすぐはメインスイッチをオンにする必要がある。
着火からペレットに完全に火が回るまで1分程度。
ファンの威力は絶大。
それから3分程度でUSBポートが使えるようになる。
左の丸いLEDがオレンジなのはファンがLowの状態。
真ん中の写真は、ファンがHighの状態。
メインスイッチを押すたびにLo-Hiが切り替わり、長押しすると止まる。
が、発電モジュールが働いているうちは、
一度止めても自動的にファンが回り出してしまう。
そして、右。スリット状のLEDがグリーンに変わると
USBポートから電気が取り出せる。
実際にiPhoneを繋いでみると、確かに充電している。
USBのLEDライトを付ければ、焚き火や料理をしながら、
周りを照らすこともできる。
ちなみに、30分程度の燃焼でiPhoneは50%→59%まで充電した。
ファンが本体周辺から内部に風を送るため、炎は実に美しいトルネード。
上部の穴からガスが二次燃焼して吹き出しているのがよく分かる。
最後は、発電するだけの熱がなくなりファンも止まりかけの状態の写真。
燃焼効率がよいので、ほんの少しの燃えかすしか残らない。
(一連の写真は猫砂1:ペレットストーブ用1)
早くキャンプに持ってって焚き火しながらLEDライトで読書とかしたいなぁ♪
さて、最後に朗報!
どうやら国内代理店にモンベルが決まったらしい!
直接通販で$129+送料$50だったから、
1万6300円という実に良心的な値段で来春発売予定だそうだ。
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■BioLite - BioLite Stove
■ペレットストーブ用全木ペレット 10kg/378円
(協)山形ウッドエネルギー
山形県寒河江市大字米沢字下655-1
TEL0237-86-5618