CASIO G'zOne W62CA
13年8ヶ月連れ添ったドコモから、年割り切れのタイミングで、auにキャリアを変更した。
これまでも、auはセカンド機というか、カーナビ専用マシンとして使っていたのだが、世情を考えると2キャリア契約はもったいない。経費節減のため、さてどちらを残し、どちらを切るか...と、改めてドコモの機種（現行・旧モデル含めて）を見渡してみると、条件に合う欲しいケータイがない。
その条件とは、「防水」と「GPS・カーナビ機能」と、デザイン性。
（特にとんがった角とペカペカメッキが大嫌いなのだ。）
ドコモのPRIMEシリーズ、F-01は俗に言う"全部入り"で、防水・GPSはもちろん、Bluetoothにも対応、タッチパネルまで使えるゴージャスなマシンだが、デザインがどうして許せず。同じ富士通のSMARTシリーズ、F-04［UNITED ARROWSスペシャルモデル］はすこぶる上質感があり、色も好みにドンピシャの防水ケータイ。これでGPSが付いていたら、ドコモ継続だった。残念。
一方のau陣営は、GPS機能の搭載に積極的で、アプリも充実している。特に「EZ 助手席ナビ」は秀悦。音声ガイドあり、リルート機能ありと、カーナビ専用機いらず。そのauの中で"防水"と言えばまず、カシオG'zOneシリーズがあげられる。しかも耐衝撃性を兼ね備えた伝統のG-Shockケータイだ。
ところが、G'zOne最新の2008年夏モデルW62CAときたら、プラットフォームにKCP+が採用され、どの個人サイトのレビューを読んでもキー操作の激遅ぶりやフォントの見づらさなど、評価は最悪。デザイン的にも円窓のサブディスプレーがなくなり、変にスマートさが強調されたことで以前からの多くのG'zOneユーザーの不評を買っていた。
これまでの電子コンパスに加え、潮の満ち引き、日の出入り、月齢などを表示するG'zGearが搭載されたものの"オモチャ"の域を越えず、おまけ機能でバッテリーを浪費してイザという時に電話が使えなくなったら本末転倒。ただでさえ、バッテリーの持ちが悪いと、これまたブーイングの嵐なのだ。
同じくカシオの最新現行モデルCA001にも強〜く惹かれたのだったが、NG。後述するW61CA直系の後継機とすれば、防水性能は外してほしくなかった。
しかし、どうして防水モデルって少ないんだろうか。水辺や雨雪を気にせず使うとか、トイレに落とすとか、お風呂でワンセグ見たりメールしたりとか、ニーズはあるはずだ。冒頭に書いたドコモのFのように、防水性能を担保しながら薄くスタイリッシュなデザインに仕上げることは可能だろうに。
さて、不評のKCP+採用以前の、KCP防水ケータイを探すと、これまたカシオから2008年春に"ウォータープルーフケータイ"を謳うW61CAというモデルが出ている。ディンプル処理が施された（ディンプルパターン大好き♪）モードグリーンカラーは、実にいい。すごくいい。もちろんGPS対応、液晶部は2軸ヒンジで180度回転するためワンセグも見やすい。カメラ部分はカシオならではのEXILIMを継承した5.1MBを誇る。オークションで実機を手に入れ、いろいろ触ってみるとキビキビしていて、操作感は抜群。
この2機種の他、どうせauメインならと、旧G-Shockケータイも候補に入れるべく、W42CAとW42CAのビジネスモデルE03CAもオークションで買ってみた。W62CAに比べても、やたらに分厚くて重いが、逆にそのボリューム感と丸みが手に馴染み、大きな安心感を与えてくれるのだった。"水中メガネ"と呼ばれたサブ液晶も、これぞG'zOne！である。カッチョイイ。
こうしてみると、W62CAの開発ベクトルは確かにズレてるかもなぁと、改めて実感。ゴツゴツした本格4WDオフローダーがお洒落なシティクルーザーになっちまった感は否めない。
そんなわけで、こんなわけだ（笑）
＊（左から）W42CA、E03CA、W61CA、W62CA
最終的に、悪評高いW62CAをあえてメイン機としたのは、その悪評ぶりを体験してみたかったからに尽きる（爆）。言葉は悪いが"腐っても鯛"ならぬ"腐ってもG'zOne"、防水・耐衝撃性では唯一無二。サブ機の選択次第で、操作性へのイライラは解消できる。もっさり感と言っても、そもそも僕は操作が遅いし（笑）
サブ機は、耐衝撃性とBlueToothこそないものの、同等の防水性を持ち、W62CAの欠点を補ぎなって余りあるW61CAで、ほぼ決まり。近いうちにロッククリアしてもらうつもりだ。
今回の機種変で、イニシャルコストも含めて毎月約5,000円の省マネー化。
W62CAそのものは発売から半年以上経っている旧機種でもあり、今さらのレビューはあまり意味がないだろう。そこで、機能別・シチュエーション別に「ここが使える、使えない」なんてあたりをボチボチ書いてみようかと思っている。
ところで、「iPhone for everybody.」なんてキャンペーンが始まった折りも折り、「iPhoneという選択肢はなかったのか？」って声が聞こえてきそうだ。
正直、喉から手が半分くらい出ていたのだが、防水じゃないこと、他のソフトバンク3G機よりもさらに電波の入りが悪いこと、音声ガイダンスができるナビアプリがまだ未開発なこと（音声ナシならかなり良さげなアプリが出た！）、夏ごろに新しいiPhoneが出そうなことなどなど、1台目の"ケータイ"としては見送りである。
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