>> 自転車巡礼の旅 アーカイブ

昨年、いろんな想いから始めた三十三観音巡礼。
その根底には四国八十八ヶ所、お遍路巡礼への憧れが実はある。
心のどこかでずっと行ってみたいと思い続けているのだ。
四国の夏、照りつける太陽、むせ返るような緑、したたる汗。
意識としての生と死を行き来するような非現実感、
そこに暮らす人々との出会い。

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お遍路は自分にとって「旅」の本質のようにすり込まれている。
好奇心と開放感と挫折と無秩序と不可思議に、
胸が締めつけられるほどの高揚を感じるのだ。
ロードムービーにひどく惹かれるのはそのためなんだと思う。

そう。
僕のなかに「四国巡礼」と旅のイメージが強く深くリンク付けられる
きっかけとなったのが、『旅の重さ』という映画だった。
1972年の映画だから、まだ14歳だったことになる。
ロードムービーという言葉はきっと知らなかったけれど、
新鮮でみずみずしく、おおらかでエロティックで…。
というか、性への関心が日増しに強くなる(笑)年代にとって、
最後の要素が心に強い印象を残す理由として一番大きかったのだろうな。

 

 

いずれにしても映画が封切られてから40年が経つ。
どこかで、その頃に置き忘れた何かを、
今取り戻そうとしているのかもしれない。

iTunesで200円でレンタルできる。
もう一度観てみよう。
 
 
『旅の重さ』1972年 松竹株式会社
監督:斎藤耕一
出演者:高橋洋子/高橋悦史/岸田今日子/三國連太郎
主題歌:吉田拓郎「今日までそして明日から」

 

 

【2日目】
長井桜つづみ〜三十一番 五十川〜三十二番 森の〜十番 宮野〜十七番 芦沢〜
五番 久野本〜六番 時庭〜四番 中村〜3番 黒澤〜十一番 萩生〜二番 高峰〜
十四番 おいため〜泊:米沢窪田水辺の楽校 温泉:賜の湯(徒歩)
 


 
 
1泊目の野営地とした長井の桜つづみは、
激しい雨のせいで心地良くくつろぐというわけには
いかなかったけれど、なかなかのロケーション。
もう少し水場・トイレが充実して、
さらに温泉が徒歩圏内にあれば言うことなしだなぁ。
 
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さて、2日目は昨日時間切れで回れなかった
五十川観音、森の観音からスタート。
札所の近くには、幹線道路からの入り口や周辺に
赤い幟が立てられているのだが、
一様に決まりがあるわけでなく、迷うことも少なくない。
自転車だとかなりの時間的なロス。
だから「この辺かな」と思ったら、地元の人を見つけて聞いた方が早い。
と言っても、誰も見当たらないことが多いのだけれど…(笑)
 

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置賜三十三観音霊場 第三十一番札所 桜本山 正寿院(五十川観音)
 
 
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置賜三十三観音霊場 第三十二番札所 金剛山 真光寺(森の観音)

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至るところで僕たちを迎えてくれる、桜花の毛氈。
満開を過ぎた桜の物寂しさと、雨に洗われた木々の中に観音堂の佇まいは、
心を凪のように静めてくれる。
 

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置賜三十三観音霊場 第十番札所金剛山 遍照寺(宮ノ観音)

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長井の總宮神社の境内にある馬頭観音が宮ノ観音。
詳しくは分からないが、神社に観音様という取り合わせに時々出会う。
札所は寺院や別当であるから、
仏教に位置することは間違いないのであるが、
そもそも三十三観音とは、
あらゆる人を救い、あらゆる願いをかなえるため、
三十三の姿に変身することから来ている。
ニュアンス的には(笑)古来からの「八百万の神」の概念に近い気がする。
そういう意味では、近隣の民衆のより近くに寄り添っているのが、
観音様と言えるんじゃないだろうか。(テキトー 笑)
 
 
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置賜三十三観音霊場 第五番札所 普門山 観音寺(九野本観音)
 
 
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置賜三十三観音霊場 第六番札所 大雄山 正法寺(時庭観音)

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1日目と変わって時々うっすらと晴れ間も見え始めため、
おゆずりを着て走る。やっぱり巡礼旅はこうでなきゃ。

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のんべぃヨリコの「山形のお酒大好き」 より)
 
おゆずりを着て走るのだ。

時庭観音の御朱印所に行くと、そちらの奥様が対応してくれる。
聞けば1時間ほど前に、おゆずり姿で走る僕たちを見かけ、
方向的にウチにも来るんじゃないかなと思い、
早めに戻ってきてみたところだと言う。
ウレシイね。

雨がおさまっているかわりに、長井盆地特有の風に悩まされる。
しかし、どうして向かい風というやつは、
違う方角へ向かってもまた「向かい風」になるんだろう…。

13時を過ぎたので、まだ行ったことのなかった拉麺二段に向かう。
店がオープンしてだいぶ経ち、評判はよく耳にしていたが、
なかなか機会がなかったのだ。
 
肉そば男煮干し850円。予想をうわまらない美味しさでした(笑) 結局やっぱりカッパ隊w

注文したのは、煮干し肉そば850円。
えーっと、その感想は…
「期待を上回らない美味しさ」でした(笑)
食べ終わって店を出るなり、雨、再開…。
道向かいにあるつつじ公園に移動して、カッパを着込む。
強烈な雨男、裕也と旅をする以上、
はなっから覚悟してるので、平常心を保つ。
とは言えだ、芦沢観音までの登り坂、
斜め上には青空が見えてるのに、僕らの頭上だけ雨っていうのは
実に勘弁してほしいものだ。
 
 
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置賜三十三観音霊場 第十七番札所 龍賓山 雲洞庵(芦沢観音)

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置賜三十三観音霊場 第三番札所 曹伯山 高伝寺 (黒澤観音)

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置賜三十三観音霊場 第四番札所松尾山 天養寺(中村観音)
 
 
黒澤観音から中村観音までの途中も強風、
さらに公式サイトでチェックした場所と違っていて道に迷う。
しかもエグい直線の登り。
まだこの日に回る予定の札所をいくつも残している。
 
 
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置賜三十三観音霊場 第十一番札所 大行院 瑞雲寺(萩生観音)
 
 
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置賜三十三観音霊場 第二番札所 珠淋山 源居寺(高峰観音)
 
 
何度か書いているように、
御朱印所での受け付けは朝の7〜8時から夕刻17時までと決まっている。
観音堂の脇や裏に、いつでも捺せるよう置いてあるところもあるし、
多少の融通はきくのだろうと思う。
ただ、それも行ってみないと分からない。
萩生観音に着いた時点で16時半。
次の目当て、高峰観音のある手ノ子までは、
いつものペースだとギリギリ間に合うか、間に合わないかだ。
そこで、サポートカーを先に行かせ、
御朱印だけをもらっておくことにした。
実際に到着したのは、16時59分だった(笑)

実は、川西のおいため観音と米沢の成島にある上小菅観音も
予定に入っていたのだが、ここで時間切れ。
しかも20km以上走らないと、今日のキャンプ地に辿り着けない。

…なんてことを休憩がてら話していたら、
おいため観音は御朱印が外に置いてあり
時間に関係なく捺せることが判明。
どうせ、通り道だし、寄ってしまおうと走り出した。
 
 
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置賜三十三観音霊場 第十四番札所 松光山 大光院(置霊観音)
 
 
本当のラスト。
無事に御朱印をちょうだいする。

辺りはすぐに暗闇に変わる。
途中のコンビニで軽くお腹を満たしつつ、
真っ暗な田んぼの中の県道をひた走り、
20時を過ぎてようやく、最上川河川敷にある窪田水辺の楽校に辿り着いた。

そして、急ぎテントを設営し、急ぎ生ビールで乾杯し、
急ぎ近くの「賜の湯」で汗を流したのだった。
その後、陣中見舞いに駆けつけてくれた、
大宮くん、ケンちゃん、タキちゃんを交えて飲んで食べて、
最上川の川音を子守歌にしながら眠りについた。
 
 
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_SDI0291 _SDI0292 豪華な朝ご飯♪
 
 
明けて3日目は朝から雨交じりのものすごい強風。
近所に住むミユキさん、リュウくん親子から、
せっかく豪華な朝食を差し入れしてもらったのだが、
予定していた巡礼は中止することを決断。
自転車をクルマに積み、帰りがけに
広介記念館前にある「むくどりの湯」に浸かって山形へ戻った。

水辺の楽校には、しょぼい水場とソーラー電源のトイレが整備され、
僕らのほかにもう2組のキャンパーがいた。
置賜地方には、温泉が隣接するようなキャンプ場がとにかく少ない。
その中では、街中にあって「賜の湯」まで徒歩圏内のここは、
かなり貴重な存在だと言える。

米沢、南陽の十五札所を残しているので、
次回もこの水辺の楽校に1泊して回ろうと思う。
 
 
【番外編】

アマテラスよりちゃんのお膝元、久しぶりの青空なう♪さすがという他ない。 日干しというか、余った生ビールの処分というか、ただ飲みたいだけというか、その全部というか…。

帰り道、岩部山を越したら、
なんのことはない晴れ間も見えて無風。
まぁ、しょうがない。
出発地点のコンビニとうかいに無事に帰着後、
天気があまりに良かったので、
濡れたキャンプ道具を広げて乾かしながら、
なんとなく宴会が始まっってしまい、
そのまま夜までズルズルと…  おしまい(笑)

残り十五札所の自転車巡礼旅につづく。
 
 
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写真:一部を除きすべてSIGMA DP1x
観音堂モノクロ版はこちら → 置賜三十三観音巡礼 - 1 mono http://on.fb.me/LSUf1u



>> 置賜三十三観音札所会のオフィシャルサイトです。 http://bit.ly/KD4FD8

【1日目】
山形(とうかい)〜二十番 仏坂〜十三番 関寺〜二十九番 松岡〜
二十七番 高岡〜八番 深山〜十六番 鮎貝〜七番 高玉〜二十二番 広野〜
九番 杉沢〜キャンプ泊:長井市桜つづみ 温泉:桜湯(クルマ移動)
 

 
  
今回の日程だが、概略を説明すると、
山形市から県民の森を越えて白鷹をクリアし、1日目。
2日目は、長井、飯豊、川西をクリア。
最終3日目は、南陽市を回りつつ山形に戻るというコース。
そして残こした米沢市は、後日1泊で回る予定である。
 
 
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のんべぃヨリコの「山形のお酒大好き」 より)
 

自転車隊は僕と裕也、2003年から始まったいつもの道連れ。
これに裕也の父親かっちゃんがサポート隊としてクルマで同行する。
同じく古い友人で自転車仲間でもある大宮くんが、
県民の森を越えるところまで伴走してくれた。

で、自転車3人の見送りに集まったのは、
1、2、3、4…とにかくご覧の通り大勢。
雨のGW初日、しかも朝の6時前にまあよくぞといったところ。
感謝である。
 
 
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予想通り、10kgを越す荷物を積んでの峠越えはさすがにキツい。
標高差450m、カメさんチームの名に恥じない
最低時速7kmでトロトロととにかく前へ進む。
降りしきる雨の中、ゼエゼエと頂上の大沼着。
たっぷり2時間かかった(笑)

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ちょうど大沼前のお店が開いたので、
熱々の玉こんにゃくを頬張り、一休み。
ここまで伴走してくれた大宮くんと別れ、
白鷹までは一度下ってもう一峠越えなければならない。
 

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大沼を出発してすぐ右側に「たらたら清水」。
山辺町に数多く点在する湧水の一つ。
注ぎ口の亀の姿から、
とうかいサイクリング、カメさんチームの守り神に決定。
空きボトルに水を詰め、時おり口に含みながら力水にして走った。
 

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置賜三十三観音霊場 第二十番札所 十王院(仏坂観音)
 

ようやく最初の札所、仏坂観音到着。
参道の上り坂がシンドイ。
最上の観音堂に比べていかにも素朴ながら、
雨に洗われた杉林の緑に囲まれ、身が引き締まる。
納め札を張る場所はなく、プラボックスに収める。
御朱印所は観音堂から少し離れた、
R348沿いの「広東」の西側の道を山側に入った所にある。
ここで、御朱印を捺してもらうための
笈摺(おいずる、おゆずりとも言う)を購入。

これも最上では一番札所若松寺で、巡礼をスタートした月日や名前を
墨書きしてもらうのだがそれはなし。
また、両親健在の場合は背が赤、片親の場合は青、
すでに両親が亡くなっている場合は白と決まっていたのだけれど、
置賜ではその三種の別はなく、白で統一しているとのことだった。

この時点で予定していた時間を大きくオーバーし、
10時半を回っていた。先を急がなければ。
 

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置賜三十三観音霊場 第十三番札所 鵜鳴山 円光寺(関寺観音)
 

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置賜三十三観音霊場 第二十九番札所 補陀山 岡応寺(松岡観音)

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雨が少し強くなる。
松岡観音の手前の急坂をぐぐっと登り上がり、
お参りを済ませた後、敷地内にある御朱印所で温かいお茶をいただきながら雨宿り。
 

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置賜三十三観音霊場 第二十七番札所 朝日山 相応院(高岡観音)
 
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置賜三十三観音霊場 第八番札所 大深山 観音寺(深山観音)

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置賜三十三観音の中で最も北に位置する深山観音堂。
杉の巨木の中、古い石畳を登った先に佇む、
茅葺きの方形屋根が美しく、思わず息を飲む。
室町末期に建立された山形県内最古の建造と言われ、
国の重文の指定を受けている。
 

14時近くになってしまったので、
すぐ近くにある「いきいき深山郷 のどか村」でそばの昼食。

そば650円。おかわり400円。腹減った…
 

ありがたいことに囲炉裏に炭が熾きていて、
冷えた身体を温めたり、ずぶ濡れになった靴下を乾かしたりしながら、
ちょいと長めの休憩。
 
 
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置賜三十三観音霊場 第十六番札所 泉蔵院(鮎貝観音)
 

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置賜三十三観音霊場 第七番札所 御法山 円福寺(高玉観音)
 

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置賜三十三観音霊場 第二十二番札所 真言院(広野観音)

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置賜三十三観音霊場 第九番札所 金峯山 永泉寺(杉沢観音)

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順調に札所をクリアしつつも、さすがに脚力不足。
走るスピードがそもそも遅いうえに、杉沢観音までの道のりは、
奥へ奥へと山際に向かってずーーーっと登り。
到着した頃にはもう17時を回ろうとしていた。
あたりも薄暗くなってくる。(写真も見事に手ブレしてるし 笑)
そんな中で、観音堂への散る花の毛氈が出迎えてくれる。

観音堂すべてに言えることだけと、
長い石段の参道も含め、どれも山の上、または小高い丘の上にある。
歩きにしろ、自転車で自走するにせよ、これが辛いとこなのだが、
巡礼とは言わば修業の一つであろうから、
その苦労は逆に「有り難さ」を増す。
切れた息を整えながら手を合わせると、自分の心臓の音と、
祈る言葉がシンクロしているようにさえ感じられる。

この日は、あと二札所を予定しているものの、
御朱印所は17時までが決まりなので時間切れ。
別行動で温泉巡りをしていた友人たちといったん合流し、
キャンプ地、長井橋付近の河川敷を目指すことにした。
 
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写真:一部を除きすべてSIGMA DP1x
 

(つづく)


>> 置賜三十三観音札所会のオフィシャルサイトです。 http://bit.ly/KD4FD8

昨年は、最上三十三観音三十三札所を自転車で回った。
震災のこともあったし、その前年の同じGWに自転車旅の途中、
後方から来たクルマにはねられるという
アクシデントもあり、ただノホホンと遊んでる気にはなれかった。

そして今年、出羽の国建国1300年記念の
置賜三十三観音ご開帳を行うと知り、
最上に引き続き置賜を巡ってみることにした。

特に信心深いわけでもないし、
ご詠歌などももちろん知らない。
どちらかと言えばスタンプラリーのような
ゲーム感覚の部分すらあるのだけれど、
それでも、それぞれの観音堂で手を合わせているうちに、
スッと心が静まり、願を唱える言葉も、
意識の奥から静かに息をするように出てくるようになる。
それがなんとも気持ちがいい。不思議である。

そんな不信心な巡礼旅だけど、一つだけ自分に課した。
最上巡礼では、同行するサポートカーに預けた荷物を、
今年はすべて自載自走すること。

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荷物を積まない自転車はどう見ても「旅姿」じゃないし、
それに「巡礼」と呼ぶにもふさわしくない気がしていた。
気持ちの問題ではあるんだけどね。

というわけで、置賜三十三観音巡礼旅は、
サポートカーが同行しないものとして、旅道具一式をバッグに詰め込んだ。

旅の荷物、テント・シュラフ・着替え・調理器具ほか合わせて約7.5kg。 #otm33 #fb ORTLIEBから防水.comのバッグに入れ替え。 #otm33 #fb

左はORTLIEBのバッグ(40L/ペア)。右はOverBoard(24L/ペア)。
どちらにするかちょっと迷った末に、OverBoardのバッグで行くことに決める。
ネットショップ、防水.comを運営している友人から
モニター用にと提供してもらった商品で、正確にはフロントサイドバッグ。
20inchのKHS F20-RAにはちょうどいいサイズ♪

>> 防水.com http://www.bo-sui.com/
(同じ商品がサイトではもう扱っていないみたいだなぁ…)

詰め込んだのは…
・テント
・シュラフ
・マット
・雨具
・食器、調理器具
・着替え
・洗面、温泉道具
・救急グッズ

さらにフロントバッグに、道中に常用する
財布やカメラ、iPhone、電池などなどなど。

それぞれ、4kg弱の重さなので計12kg弱。
脚力も落ちてる僕に、県民の森が越せるのだろうか…。
あ、そうそう。
その不安を少しでも軽減するために、KHS F20-RAのフロントインナーを
44T→42Tに落としたんだっけ。
以前に、フリーを12-23T→11-25Tに交換しているので、
高速巡航側にチューンされているF20-RAも台無しである(笑)
 

(つづく)


>> 置賜三十三観音札所会のオフィシャルサイトです。 http://bit.ly/KD4FD8

【5/22】

とうかい〜岩木(18 恵日山 慈眼院)〜長登ながのぼり(17 寒江山 長登寺)〜長岡(16 長岡山 長念寺)〜落裳おとも(15 京集山 観音寺)〜岡村(14 金剛寺 正法寺)〜圓應寺(4 大慈山 圓應寺)
 
 
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やってきましたよ、最終日。(この文章は追記として実は10/2に書いてます 笑)
GWの入りっぱな、4/29にスタートした巡礼の旅もいよいよクライマックス。長かったという気持ちと、あっという間という気持ちが半々。充実していたことだけは実感として。実際に回っている僕たちだけじゃなく、回りの友人・知人たちもなんとなく心を一つに応援してくれているようで、すごく感慨深い。この日もtwitterで知り合った方が応援に駆けつけてくれたり、雨にもかかわらず途中まで伴走してくれたり…感謝感謝。
この日の予定走行距離を含めて、468.5km(ルートラボ上)、平均して1日約70km。走りに走った。「元気と笑顔(東北も我が家も)」と納め札に書いた願いが本当にかなったら嬉しい。いやいや、かなうよね!


 
 
■第十八番札所 恵日山 慈眼院(岩木観音)

最上三十三観音巡礼。岩木観音、第十八番札所クリア。 #mgm33 IMG_1522

コンビニとうかいをスタートする時からすでに雨模様。気温も低めだったため、出発してまもなくレインウェアを着込んだ。岩木観音がある河北町に入ると、障害物のない田園を抜ける道は強い雨風が吹きつける。そんな天候のせいもあって、到着した時は、大げさじゃなく最果てに来たような気に。もうね、まさに修業。
岩木観音堂は、まだ白木の香りが漂ってきそうでキレイ。古びた他の観音堂だってもちろんこうして建てられた時があったわけで、地域の信心の深さ、歴史の始まりに思いを馳せる。
御朱印所は観音堂に向かう石段の登り口手前の民家。この日は留守で玄関前に御朱印セットが置いてあった。

第十八番 岩木|最上三十三観音 http://bit.ly/olbrBa
 
 
■第十七番札所 寒江山 長登寺(長登観音)

最上三十三観音巡礼。長登観音、第十七番札所クリア。 その名の通り、長登。 IMG_0481

岩木観音を出て、紅花資料館の前を通り、慈恩寺方面に向かう。少し雨が上がってきたものの気温が上がらないので、レインウェアは着たまま。いくつもの集落を抜ける小さな道が楽しい。
長登観音の駐車場はR112沿い。そこから由緒ありそうな別当宅の脇を抜け、急勾配の石段に取りつく。名の由来もこの登りのたいへんさから来ているのかと思ったが、明治より以前は現在の中腹からさらに2kmほど登った山頂にお堂があったそうだ。かの時代の苦労いくばくか、である。
お参りを済ませ御朱印をいただきに別当宅へ戻る。上品で物腰の柔らかなご年配の奥様が、笑顔でねぎらってくれた。素直にうれしい。もうここから先は帰りながらの巡礼、元気が出る。

第十七番 長登|最上三十三観音 http://bit.ly/ndnSJU
 
 
■第十六番札所 長岡山 長念寺(長岡観音)

最上三十三観音巡礼。長岡観音、第十六番札所クリア。 しかも自分と同じ名前の観音様で、金札を頂戴いたしました(-人-)

寒河江小学校のちょうど北側、「丸内」の地名が示すように古くから町の中心であった小路に、ひっそりと佇む長岡観音。名前が一緒なので親近感もひとしお強く感じるのだが、ここで事件(ハッピーサプライズ}が。
観音堂に納める納札は巡回数によって色が異なる。
1・2回「白紙」、3回「板札」、4回「赤紙」、5回「黄紙」、6回「青紙」、7回「紫紙」、8・9回「銀紙」、そして10回以上なら「金紙」となる。本式は100回目からが金紙と考えられていたというから、比類のない信心深さが金の札には込められている。で、めったにお目にかかることがないのと御利益があると言われ、見つけたら持ち帰ってもよいとされている。この金紙が、長岡観音にあったのである。3枚も。
おそらくというか間違いなく、先に経を唱えお参りをしていた方々のものと思われ、貼ったばかりのノリが手についた。先達が願をかけたお札を取ってしまうのは心苦しくもあるのだが、山形では金紙との出会いは「幸運」とされ、いつか自分たちが金紙を他の人に差し上げることで恩返しになる。また、金紙を貼った人は慈愛の施しになる。そう思い、ありがたく頂戴してきたのだった。
RPGなら、まさに「レアアイテム、げっとぉ〜!」である。

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第十六番 長岡|最上三十三観音 http://bit.ly/qgmQPn
 
 
■第十五番札所 京集山 観音寺(落裳観音)

最上三十三観音巡礼。落裳観音、第十五番札所クリア。あと2札所!

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金紙に気を良くして(途中食べたラーメンはかなりイマイチだったけれど、お店のママさんがびしょ濡れのぼくたちを快く上がりに通してくれた)、同じ寒河江市内の落裳観音へ。なにやら小野小町、天女の羽衣の伝説が「衣を落とす」という珍しい地名と観音の由来であるようだ。
粛々とお参りを済ませ、次へ。あと2札所。顔がニヤニヤしてくる。

第十五番 落裳|最上三十三観音 http://bit.ly/mXRtk3
 
 
■第十四番札所 金剛寺 正法寺(岡村観音)

最上三十三観音巡礼。岡村観音、第十四番札所クリア。あとは地元の観音様、円応寺を残すのみ。

実は山裾を走る中山町内のR458を初めて走った。集落を縫うようにくねくねと走る道は、いにしえの巡礼の道だったことを伺わせて趣深い。岡村観音はそのR458からほんの少しだけ東に入った場所。石畳が整備された道に誘われて南へ寄り道すると、すぐそばに旧家・柏倉家があった。
雨が降ったせいもあるのだろう。洗い清められた空気が観音堂をしっとりと包み込んでいた。長岡観音でお参りをしてらした方々がここにも足を運んだらしく、お堂の中には金紙の納札が薄暗いお堂の中で光っていた。誰か他の人にも御利益がありますようにと手を合わせ、そのまま残して岡村観音を後にした。
ちなみに御朱印所はR458沿い、岡村観音より100mほど北のお宅。

第十四番 岡村|最上三十三観音 http://bit.ly/n9m5b2
 
 
■第四番札所 大慈山 圓應寺(圓應寺観音)

最上三十三観音巡礼。圓應寺観音、第四番札所クリア!!!う〜ん、マンガン...!(-人-)

画像 151 画像 149

中山町の岡村観音からまっすぐ圓應寺に向かわず、スタート地点であり、サイクリングチームの事務局でもあるコンビニとうかいにいったん帰着。一緒に三十三観音回りを始めた友人たちと満願ランを決めることにした。四番札所である圓應寺観音を最後にしたのは、他の観音様も地元に深く根付き、地域の人々に愛されてきたように、ぼくたちにとっても地元の観音様で締めくくりたいという思いがあったからだ。それに、地元でありながら一度も行ったことすらなかったという!
圓應寺の観音堂は幾度となく建て替えられたために歴史の風雪にさらされた趣こそないが、三十三観音の中でも立派なもので、「山形三十三観音」の打ち止め札所でもある。

画像 150

満願を果たした三人衆。左:ぼく、中:ずっと車で伴走してくれた友人のかっちゃん、右:かっちゃんの息子ユーヤ。改めて3人の後ろ姿の体形を見てみると、同じく左から星飛雄馬、伴宙太、花形満…的でもあるなぁ(笑)

第四番 圓應寺|最上三十三観音 http://bit.ly/p3URgT
 
 
こうして無事に満願。一番札所の若松寺へのお礼参りが残っているが、それは友人たち全員が満願を果たしてからのお楽しみ。それぞれの観音堂を「建築写真」として改めて写真に納めたいという思いが強く、2巡目は一眼レフを担いでのバイク巡礼の予定だ。
今回、自転車で三十三観音を巡って感じたのは、自分の足で回ることの意味、「ようやく辿り着く」ことの意義。
御利益が高いかどうかは別として、苦労に報いる観音堂の佇まいや別当さんのねぎらいはとても心を穏やかにした。後半は「観音様がついていてくれる」と本気で思っていたし、困った時の神頼みじゃなく、祈りは日常の暮らしの中にあるのだなぁという気持ちが強くなった。
庄内にも置賜にもそれぞれ三十三観音があり、最上と合わせて「出羽百観音」と呼ぶらしい。特に置賜三十三観音は来年、平成24年5月1日〜10月31日の半年間、初の連合ご開帳とのこと。ぜひ回ってみたい。

置賜三十三観音連合ご開帳|http://bit.ly/p3gHl9
 
 
以上。最上三十三観音巡礼エントリーもこれにて満願。
 
 
 
「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 1
「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 2
「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 3
「最上三十三観音」自転車巡礼の旅 - 4
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