工事契約書の調印
《七日町リフォーム?》 *Facebookより転載・加筆
築40年、鉄骨造3階建て、延床34坪ほどの奥さんの実家をリフォームし、私たち夫婦と義母が同居するプラン。本日、ついに工事契約書の調印式を済ませた。
設計・監理:「Mr.たくみ」瀬野和広+設計アトリエ/「Mr.金棒」金内勝彦設計工房
施工:升川建設
家づくりは、新築・リフォームに限らず、その家庭なりの予算上限を想定して、まずは間取りや大まかな仕様を決める「基本設計」を進めていく。このプロセスが、最も夢や希望にあふれたおもしろ楽しい期間。
基本設計が終わると「実施設計」。使用する材料やキッチン、トイレ、バスなどの製品、工事内容、工賃など、実際に建築するうえで必要な全ての要素が、建築家(設計担当)によって具体的に項目化される。この分厚いドキュメントを元に、建設会社や工務店が「工事見積もり」を作成。提出された見積書で、淡い夢は厳しい現実に引き戻される(笑)
七日町リフォームの工事見積額は、想定した予算の1.6倍。はるかに予算をオーバーし、実現不可能、計画中止とさえ思えた。しかし、ここから始まるダイナミックな見直しプランニングが圧巻。プロたちのスゴ技。感服しながらやりとりを何度か交わし、なんと最終的に当初予算の1.13倍に収まった。
多くの方が興味あるであろう住宅建築費(リフォーム工事費)について、幾度かの調整・検討の内容や見積書の何千円単位の明細まで、1つひとつをオープンにしてもよいとの了解を、設計・施工の3者(3社)からいただいた。
いずれ媒体と機会を選び、金額も含め可能な限り詳細をリポートするつもり。というか、これから工事、引っ越しのことまで考えると、本一冊書けそうだ(笑)
契約締結の記念に、工事費を見直す過程で「あきらめずにすんだこと」を、少しだけ。
まず第一に「暮らしぶり」。
構造、断熱・気密、採光、風通しといった住宅の基本性能。そして現在から将来にわたる家族のプライバシーとコミュニケーション、間取りも含めた空間構成。この2つの要素でつくられる暮らしぶりは、工事費の大幅な削減にもかかわらず、少しもあきらめることなく実現しそうだ。これはスゴイことだと正直驚いている。
第二が、山形県金山杉の床。
費用の見直し検討で下地合板+厚さ15mmになってしまっていたフローリングを、なんとか当初仕様の厚さ30mmの無垢1枚張りに。指名で材料を提供いただくことにした金山町森林組合さんのご好意、頑張りもあり、予算増もわずか。これは本当にうれしい。床は、住宅のなかで常にカラダに触れている部分。特に裸足でいることが多い私にとって、実は金山杉30mmの無垢床がリフォーム後の住まいの一番楽しみでもある。(二番はペレットストーブ♪)
来春、桜の蕾が大きく膨らむ頃には竣工の予定。
建築家のお二人、建設会社のご担当、実際に工事にたずさわってくださる皆様、竣工までどうかどうかよろしくお願いいたします。