七日町リフォームの本《目次》

《七日町リフォーム》

工期は残すところ1カ月。
佳境である。
日々、内部の造作が急ピッチで進んでいて目が離せなく、毎日でも通いたいぐらいだ。
だいぶ春めいて、寒さは緩んできたものの、暗くなるまで作業をしてくれている大工さんたちには感謝感謝。


この日は、瀬野さんを交えて定例の現場会議。
当初、らせん階段を計画していた1階から2階への270度回り階段づくりも始まった。
複雑な形状のため、納め方の念入りな打ち合わせがなされていた。

実を言うと、ここまで「木!」の家になるとは思っていなかった。
もちろん、あの(笑)瀬野和広さんに設計をお願いしたのだから、こうなることは想定されたし、プランを詰めていく過程で金山杉、Jパネル、シナベニヤ(+有孔ボード)、OSBと木質の材料を使うよう決めていったのだから当然なのだけれど、それでも思った以上に「木!」である。(←喜んでいる)
ロフトや手摺りなどの造作に加え、ボリュームたっぷりの階段がオープンで丸見えなため、木の存在感が増しているのだろうなぁ。


この日の議題のひとつは、2階から3階への階段の手摺りをどうするか。
そのため、集合時間より早めに現場に行き、妻と何度も昇り降りしてみた。
そしたらひらめいちゃいましたよ♪面白い手摺り。
瀬野さん、金内さん、升川建設の豊嶋さんが到着し、そのアイデアを伝えると、瀬野さんも過去に同じような手摺りを採用したことがあるとかで、即、決定。
その場で、プロ三者による建築的仕様が話し合われ、実現する運びに。


迫力満点の吹き抜け本棚も、2階天井から徐々に1階床へと伸びてきた。
これまで2つの家のあちらこちらに収納されていた本が、すべて納まるのかどうか楽しみである。
本棚の手の届かない場所へのアプローチを、ハシゴにするかキャットウォークにするかはまだ決まっていない。
だいぶ仕上がりが見えてきたとはいえ、ドキドキ、ワクワクはまだまだ続くのだった。


さて、今回初めて施主なる役目を経験して、その顛末をまとめてリポートにしたいと思っている。

仮題:『七日町リフォームの本』

一見して汎用性があるハウツー本のようで、実は全然役に立たない超個人的事例という…詐欺みたいなタイトル。
このブログに書いていくので、そもそもが本じゃないし(笑)
内容は「なぜなに 建築家と建てる家:リフォーム版」的なリポートになる予定。

《目次》

… はじめに

… 第一章 私はこうして「施主」になった
 … 第一話 一生アパートで暮らしたい
 … 第二話 拝啓 瀬野和広さん
 … 第三話 平屋好きの三階建てリフォーム

… 第二章 「建築家」に頼むと高いぞ
 … 第一話 建築家の値段
 … 第二話 設計と間取りは違うのだった
 … 第三話 施主と建築家はどっちが強いか

… 第三章 赤裸々「七日町リフォーム」建築費
 … 第一話 どうする!900万円オーバー
 … 第二話 建築費を切り詰める魔法
 … 第三話 予算は超えるもんだよという常識

… 第四章 家は住んでみなきゃわからない
 … 第一話 図面から生活をイメージする
 … 第二話 「七日町の家」徹底解説
 … 第三話 火のある暮らし

… おわりに

これから1カ月は、引っ越しの準備で約30年分の家財の整理に追われ、引っ越し後は荷物の片づけで追われ、いつになったら書き始められるかわからないけれど、その節はどうぞお付き合いくださいませ。

#DP1M #DP3M