ビフォーアフターアフター:茶の間

■ビフォー:解体前の七日町の茶の間

奥が北側。
トイレのドアが半分見えてる。ちょうど壁向こうに浴室があった。
床の間側の裏は台所。
右端の納戸部分がリフォーム後の階段になる。

カメラを構えている南面にはベランダがあるが、たいていは障子戸が閉められていて、写真のように日差しが入っているのを見たことなかったかも。

茶箪笥の上だけが残され、家といっしょに解体を待つ。


■アフター(素撮り):七日町リフォーム、オープンハウス時(引き渡し直前)

茶の間と、トイレ・浴室を仕切っていた壁を抜き、南北通しのワンフロア、小上がりリビングとキッチンへ。
「壁を抜く」といっても、七日町リフォームでは、鉄骨の骨組みと外壁だけを残したスケルトン状態からの築造。
窓の位置と大きさ(開口部)はほとんど変わっていない。
つまり外壁を弄らないことで予算の軽減が図られた。

床面積がとても狭いから諦めていた吹き抜けが、階段スペースを兼ねて実現。
リビングダイニングと階上のプライベートフロアとがゆるく繋がった。

運び出していた茶箪笥の下は、TV台としてリビングに戻す。
元の家のものをなにか少しでも残したかった。
台座の部分をカットしてもらい高さを抑えてある。


■アフターアフター:引っ越し約1カ月後の暮らしぶり。

家具工房モクさんにお願いして卓袱台を作ってもらった。
それを、小上がりリビングの真ん中=生活の真ん中に据えた。
我が家には、ダイニングセットやリビングテーブルがない。
365日、卓袱台暮らし。
ときには奥さんの化粧台にも使われ、僕が仕事をすることもある。

友達がたくさん集えばパーティテーブルとなり、一回り小振りのもうひとつの卓袱台を組み合わせる。

小上がりはキッチンフロア+200mmの高さ。
その間を仕切っている作業台が、想像していたより300%増ぐらいで使い勝手がよい。
キッチン側にイスを置いてバーカウンターのようにも使え、小上がりに座る人との高低差が絶妙で関係性がとても心地よい。

作業台を走るテーブルランナーは実母の手織り。
2mを越す既製品がなかったため、とてもありがたい。
実母ながらセンス良く、褒めたらTV台用にも織ってくれた(笑)

このフロアには、作業台の上に三連灯、壁にブランケット2灯、天井にペンダント、階段下にもブランケット2灯の照明がある。
いつも三連灯、食事の時は+ペンダントをON。
照明器具はすべて施主手配でLEDに。

【卓袱台】
サイズ:900mm丸/素材:山形県産オニグルミ
デザイン・製作:家具工房モク
http://www15.plala.or.jp/kagukouboumoku/index.html

【三連灯】
ARTWORKSTUDIO ステンドグラス ペンダント Checker 2/Break 1
http://www.homes.co.jp/stylemarket/shop/b/bartwork/

【ペンダントライト】
IDEE クル ランプ
http://www.idee-online.com/shop/g/g100663/

*三連灯・ブランケットはすべてクリアLEDフィラメント電球「Siphon」
http://www.only-1-led.com

設計監理:瀬野和広 + 設計アトリエ
設計共同:金内勝彦設計工房
施工:ますかわホーム(升川建設株式会社 ハウス事業部)

建築写真撮影:長岡信也(←施主 笑)