さいかい産業 RS-mini(MT-311 SUMITA)
「まちかどまどり」七日町の家にペレットストーブがやって来た!
旧名を「MT-311 SUMITA」と言う。
311の名前が示す通り、東日本大震災復興支援のために開発され、住田町の仮設住宅に設置された小型ペレットストーブとして知られる。
それが2015年、吸排気モーターが戸外付設置型から本体内蔵となり、より消費電力の少ないDCモーターに変更。名前を「RS-mini」と改めニューモデルとして発売された。
ネーミング変更については、その由来を長く残してほしかったので少し残念。
ペレットストーブ設置に対して、山形県と山形市からそれぞれ最大10万円の補助金が出る。山形市は申請多数の場合抽選で、昨年度は残念ながら落選。今年度は無事に当選!県と市と合わせて約20万円の補助金をいただくことができた。
「RS-mini」は本体価格(税抜き)が218,000円なので、ほぼ補助金で賄えたことになる♪
申請サポート、代行してくれたのは「ペレットマン」さん。(文末にリンクあり)
「まちかどまどり」のキッチン・リビングフロアは約14畳ほど。RS-miniの暖房能力はカタログ値で最大15畳だからぴったりのように思えるが、ほぼ吹き抜けの階段とスリット天井で3階と空間が繋がっているため、実際は2倍の体積を暖める必要がある。
以前の記事(ペレットストーブ考 - 瀬野和広さん、金内勝彦さんへのMail)にも書いたように、多少不安でもあるのだけれど、デザインとサイズ、そして開発コンセプトに一目惚れ。
設計を担当していただいた、瀬野和広さん、金内勝彦さんからは、リフォームにあたり「断熱・気密をしっかり施した」と太鼓判を押してもらっていることもあって、運用方法を工夫しながらなんとかする覚悟でこのストーブに決めたのだった。
「RS-mini」の出荷開始は、8月25日。我が家への設置工事は最初の予定から1日ずれて、8月30日に決定。
待ちに待ったその日がやって来た。
じゃーん。
ペレットマンカーから降ろされた「RS-mini」!
ついに!ついに!である。
玄関から設置場所の2階へ。
50kgのストーブを軽々と運び上げる屈強なペレットメン!
おおまかな位置決めをし、設置を待つ「RS-mini」。
(ちょっとしたアクシデント発生…笑)
煙突(吸排気管)を通す穴開け。
壁をぶち抜く中心を慎重にマーキング中。
ブイーン、ガガガガガ!
設置する方は何回もやってるから平気だろうけど、真新しい家の壁に穴を開けられるのはドキドキ。
「いやぁ、こちらもドキドキなんです〜、何度やっても緊張します〜」
ガガガガガ!
…すぽっ 開いた
壁に煙突を通して固定。
外壁側はきっちりシーリング。
設置完了!
煙突を少し長めに(外に出る位置を高く)してもらったので、ちょっと薪ストーブっぽい♪
煙突は二重構造で、内側が排気(熱い)、外側が吸気。なので触っても火傷することはない。熱交換も兼ねてるんだろうな。
ペレットマンの高橋さん、山田さんと、お揃いのペレットマンTシャツで設置記念撮影。
Green Energy for the FUTURE!
SUMITA、いや、RS-miniに決めたのは、デザイン・サイズ・成り立ちの他にもいくつか理由があった。
消費電力の少なさは最初に触れたが、さいかい産業の製品に共通しているのが、手動着火式であること。
自動着火式ならタイマーがついていることも多く、朝起きたらすでにポカポカなんて芸当もできる。ところが着火時の消費電力が半端じゃない。
手動式はいちいち着火材で火を付けなければならない面倒はあるが、たとえば停電時も小さなバッテリーがあれば通常運転が可能。バッテリーの充電に小振りな太陽光発電のキットを組めば鬼に金棒だ。
もう一つは、多くのペレットストーブが温風式であるのに対し、RSはフロントパネルからの輻射熱と対流熱で部屋を暖める。そのため顔に温風が当たったり、ホコリが舞うこともなく静か。そして何より天板部分で簡単な煮込みやお湯を沸かすことが可能である。
ただし、逆に着火してすぐには暖かくない、部屋全体に暖気が回るまで時間がかかるデメリットもある。
我が家はより自然なシステムを選んだ。
可愛くもあり、武骨で野性味あふれ、質実剛健でもある。
これでようやく、「まちかどまどり」七日町リフォームの完成に1つだけ欠けていたパズルピースがはまった。
いろんな意味で今年の冬が楽しみだ〜♪
■購入先・設置施工/補助金申請手続きサポート ペレットマン
http://pelletman.jp
■RS-mini - 株式会社さいかい産業
http://www.saikai-sangyo.com/items_rs-mini.htm