すっぽこ通信 11/21号
すっぽこの季節はいいですねー!
食べようと思えばいつでも食べられる幸せ。
夏の焦燥感がウソのようです(笑)
さて本日のすっぽこ通信は、日報を二つ。
一つは珍しいへっぽこ研究員から、所外活動報告。
もう一つはおなじみa主任研究員から、
「すっぽこごはん」についての提言です。
ではでは、今日もみんなですっぽこりましょう♪
< 日報 1> *へっぽこ研究員
へっぽこです。
某サイト内で小生の日記に、すっぽこについて書いたところ、
友人から以下のような反応がありました。
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11月14日
※添付画像※
山形の冬は“すっぽこ”ですよ、みなさん!
冬限定のあったかメニューです。
ぜひ。
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コメント
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2005年11月14日20:08
A(山形出身・山形在住・26歳・女)
お疲れのようで...
というか すっぽこって何だ?
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2005年11月14日21:56
B(山形出身・芸工大卒・山形在住・24歳・女)
すっぽこ?すっぽんの子?山形育ちの私も知らない。なにですかぁ?
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2005年11月14日22:39
C(仙台出身・芸工大卒・仙台在住・27歳・男)
きょうの僕はすっぽこでした
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2005年11月15日00:21
D(東京出身・芸工大卒・東京在住・30歳・男)
すっぽこ?やべーっ!知らねー!!何で知らないの?!私!
教えて!教えて!旨そう!
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2005年11月15日01:11
E(山形(庄内)出身・芸工大卒・山形在住・28歳・男)
すっぽこ食いでずー。
ちなみに庄内には無ぇでがんす。(多分)
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2005年11月15日14:04
F(山形出身・芸工大卒・山形在住・30歳・男)
ずっと山形に住んでるけど、すっぽこって知らなーい。何ですか?
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※Cの書き込みは無視して頂いて結構です。
この辺の年齢層が思ったより食い付きがいいじゃないですか!
すっぽこの未来は明るい! かもです。
当然のように「山形の冬はすっぽこ」と書いた、
その狙いにまんまと引っ掛かった気もしますが、、(笑)。
「大学時代4年間も山形に住んでいたのに知らない!」とか
「山形育ちなのに知らない!」という
すっぽこ無知への危機感は、
「すっぽこのことを知りたい!」
↓
「すっぽこを食べたい!」
↓
「すっぽこはおいしい!」
↓
「すっぽこを広めたい!」
と展開していくに違いありません。
とりあえず、山形出身者には「親に聞け!」と振ってみるつもりです。
うっすいレポートで申し訳ないですが、
なんか反応が嬉しかったので、メールにてお知らせした所存でございます。
へっぽこ
【所長所感】
■20代への普及活動こそ大切である
そういう意味において、へっぽこ研究員のこの活動は実に意義があると思う。すっぽこ衰退の主原因として年寄りにしか食べられなくなってしまったこと、言い換えれば若者が見向きしなくなってしまったこと、が挙げられる。たとえ、作る手間がかかろうが、オーダーがあれば、人気があれば、店のメニューから外すことなどあり得なかっただろう。
実食を重ねて「美味しい」との確証を得た今こそ、特に一番縁遠いであろう若年層の女性をターゲットにしたPR活動が不可欠である。コメントB・D・Fは私が最初に、「すっぽこ」という文字に出会った時と同じ反応である。自分のこれまでの人生をあたかも否定されたかのような「すっぽこ」との初遭遇は、やがて疑問となり、好奇心に変わり、さらに食べたい、知らせたい、広めたいという熱病のごとき想いへと変化していった経緯は、まさに、へっぽこ研究員も今さらながら書いている通りである。
研究活動には継続性がなによりも大切だ。その後のリポート(日報)を急ぎ提出してほしい。
< 日報 2> *a主任研究員
このところ月報になっているa主任研究員です・・・。
「村形屋」さん、とても有意義な時間でした。
その感想はまたおって書こうと思いますが、
実は・・・・、「村形屋」さんでもちょっとお話しましたように、
前回の通信で発表されましたトド・テモヤン特派員さんの愛あるレポートで、
少しだけ気になる点がありました。
それは、「ライスのせで食す」ということについてです。
すっぽこのあんをライスにのせたら、
それはもう、「ぜったいにおいちー!」ことは、容易に想像できます。
すっごくすっごくおいしいはずです。
おしくくない訳がありません。
今こうして月報を書きながら、あんかけご飯を頭に思い浮かべただけで、
a主任研究員の喉からはゴクリと音がでたほどです。
となるとですね、このすっぽこ普及活動において、
すっぽこ+ご飯の組み合わせにスポットライトが当たり、
「すっぽこ飯」とか「すっぽこ丼」なるメニューが先行ブームとなってしまう、
そんな危険性をはらんでいるとはいえないでしょうか。
特に『たけだ食堂』のように具が多くて、あんがゆるめ、
ご飯とのからまり具合がやたらと良さそうなすっぽこの場合、
「すっぽこ、うどん抜き、ライスで!」
なんて注文したくなる人が続出してしまうかもしれません。
所長は「ライスのせはキラーメニューになる」とおっしゃいましたが、
そうなった場合「八宝菜飯」との区別化も難しくなり、
万が一すっぽこ飯なるものが大ブレイクしちゃったら、
八宝菜さんがこれまで築いてきた信頼と実績をゆるがすことになり、
日中友好関係にヒビが入ってしまう心配も・・・・・。
すっぽこあんとうどんの相性が、ご飯より絶対おいしい
と言い切れない自分もいますし・・・(あわわ)。
ですからなおのこと、
「すっぽこ は うどん」という基本の形を、
すっぽこ研究所はもちろん、
すっぽこを提供するお店側においても守っていかなければ、
あやまった認識や手法が広がっていくかもしれません。
すっぽこを食べるのあたっての心得として、
「ご飯にかけるのは、その後で♪」
など、研究所独自のルールを設定する必要はないでしょうか。
ご検討ください。
以上、本日の月報でした。
【所長所感】
■「愛」というものはムズカシイ
すっぽこに対するテモヤン特派員の愛、そして、a主任研究員の愛。その二つの愛の板挟みになって私はちょっとウレシイ。美味しく食べたい、正しく食べたいという二つの想いをどこで融合させ、すっぽこ普及という大命題に向かっていくか。そういうことだろうと思う。忘れてならないのは、a主任研究員が言う…
「すっぽこ」とは、「うどん」なり。
…この一句であると思う。ご飯に脇目振ることなく、まずは、うどんを食すべし。「すっぽこライス」はあくまでも脇役であると同時に、難航な相手をすっぽこワールドへ引き込む際の、切り札であるべきだろう。切り札とは安易に使わないからこそ「切り札」たる。この点では時としてキラーメニューでもあり得る。フグ鍋の後の卵雑炊のように…。