すっぽこ通信 5/31号
数日、間を空けただけで、
心にすっぽこと穴が空いたようで…(笑)
さて、本日のすっぽこ通信ですが、所長ネタは残念ながらナシ。
a主任研究員の日報、および、すっぽこ画像本邦初公開!です。
まずは、何をさておき、この画像をご覧ください!
本邦初公開!すっぽこ(うどん)!!
世界で一人だけすっぽこ画像をお持ちのミュージシャン(笑)、
野々田万照氏に画像掲載の許可を得るため、メールをしたという話を、
「すっぽこ通信 5/23号」でしましたが、
その野々田氏から、返事が来ました!
2週間ほどスタジオに缶詰めになっておられたそうで、
恐縮にも返事が遅くなったお詫びからメールが始まっていました。
写真はすでに原本がなく、HPに貼り付けてあるものだけとのこと。
十分でございます!
さらに、こんなメッセージが。
私の旅日記の投書でもこんなコアなのは初めてです。
すっぽこの研究、応援しています。
おおおお!ものすごく感激しました!
「コア」…なんという褒め言葉なんでしょう(笑)
しかも、応援してくれるとまで。
あ………、あのう、
「すっぽこのテーマ♪」なんていうのがあったら最高だなぁ……(爆)
い、いえ、冗談です、冗談です。
コンサートだけでなく、ご本人は釣りもなさるとのことですから、
渓流天国の山形に、ぜひ、再訪いただけたらと思います。
研究所総出で歓迎いたします〜。ありがとうございました!
さて、続いて、5/29付の定例日報です。
< 日報 > *すっぽこ研究所 a主任研究員
所長所感にありました、
・「すっぽこのあんかけ化」
・「家庭料理の煮込みうどん」と「外食のあんかけうどん」
・「山形伝来の流路」
これらについて、29日現在の研究をご報告いたします。
山形の食文化を考えるときに、やはり思い浮かぶのが、
所長もおっしゃる通り、上方文化が伝わった典型的なエリア、庄内酒田経路です。
また最上川舟運にかかわる土地としては、
船着き場があった大石田町、芋煮発祥の地・中山町、
紅花の豪商がいた谷地などですが、
品川屋の中山町からお嫁に来たお母さんの
>>うどんなんて高級品で、家で食べたことなんてなかった。
sさんの証言による、
>>その後、谷地に引っ越したが、それからは全く食べていないし、
名前を耳にしたこともなかった。
などを合わせて考察すると、
京料理からくる「あんかけ化」ではないのかもしれません。
念のため「京都・あんかけうどん」をキーワードに検索はしましたが、
あちこちのサイトで話題になっているのは、
>>京都で「たぬき」といえば「あんかけ」のこと
>>「たぬき」と「きつね」の違い など。
↓参考サイト
http://www.geocities.jp/woof163/kyotonoodles.html#ankake
微妙にかすっていながらも、
なんとなく山形との直接的な関連性が薄いような気もします。
そこで、もう一つ思いつくのが、
「おみづけ」というすばらしい漬物を山形に根付かせた「近江商人」の存在です。
近江商人は、京都お隣にある滋賀県のみなさん。
郷土料理には「のっぺいうどん」があり、それは見事なあんかけうどんです。
http://www.momiji-ya.jp/udon/
http://www.ex.biwa.ne.jp/~ysnagahama/page_9.htm
近江商人のみなさんは、
滋賀県からわざわざ北国山形へ出稼ぎに来られていた訳ですが、
そこで、こんな仮説(その1)を立ててみました。
雪が降り積もる極寒の日、
白い息を吐きながら、とある蕎麦屋ののれんをくぐった一人の近江商人。
「親父、熱いあんかけうどん、こさえてはもらえないかね」
頼まれた蕎麦屋の店主が、どろどろのすっぽこ汁をアレンジして
あんかけうどんを出したところ、
「故郷の味が食べられる」と、近江商人たちの間で評判となり、
商人たちの往来が多かった蕎麦屋では、
次々「あんかけうどん」のすっぽこを出すようになった・・・。
この仮説のバリエーション(その2)としては、
山奥ですする「のっぺいうどん」のことを、
近江商人たちが「すっぽこうどん」と呼ぶようになった・・・。
*ただし、滋賀県の方言に今のところ「すっぽこ」は見受けられず、
どのくらい信憑性があるのか、私自身全然わかりません(爆)。
ちなみに、「けんちん汁」と「のっぺい汁」の違いは、
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/jiten/438.html
このような説明がされており、
何かが結びつきそうなにおいもするのですが、
寝不足はお肌い悪いので、とりあえず今日はこの辺で止めておきま〜す。
【所長所感】
■近江商人と「のっぺいうどん」とすっぽこ
a主任研究員が言うように、京都やさらにその西側から「あんかけ」が伝わったとは僕も思わない。偶然に、つまり煮込んでどろどろになったものが、商品化の際にあんかけに変化したか、別々に伝わったものが、誰かの創意によって融合したか、のどちらかだと思っている。
しかし、今回の日報による近江商人との関連性は非常に興味深い。リンク先の写真と先に掲載した野々田氏提供のすっぽこ(うどん)を、ぜひ見比べてほしい。まさに「同じもの」である。仮説としては十分に成り立つ。かつての近江商人を呼んでくることは無理でも、滋賀県出身山形市在住の人を探し出し、すっぽこを食してもらう…そんな実証への試みが必要だろう。(その前に僕自身が早く食べたい)
ちなみに、a主任研究員のお肌の研究はほっておくとしても、僕のお肌はボロボロです(笑)
すっぽこ研究所では、引き続き「すっぽこ」情報をお待ちしています。