置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 2
【1日目】
山形(とうかい)〜二十番 仏坂〜十三番 関寺〜二十九番 松岡〜
二十七番 高岡〜八番 深山〜十六番 鮎貝〜七番 高玉〜二十二番 広野〜
九番 杉沢〜キャンプ泊:長井市桜つづみ 温泉:桜湯(クルマ移動)
今回の日程だが、概略を説明すると、
山形市から県民の森を越えて白鷹をクリアし、1日目。
2日目は、長井、飯豊、川西をクリア。
最終3日目は、南陽市を回りつつ山形に戻るというコース。
そして残こした米沢市は、後日1泊で回る予定である。
(のんべぃヨリコの「山形のお酒大好き」 より)
自転車隊は僕と裕也、2003年から始まったいつもの道連れ。
これに裕也の父親かっちゃんがサポート隊としてクルマで同行する。
同じく古い友人で自転車仲間でもある大宮くんが、
県民の森を越えるところまで伴走してくれた。
で、自転車3人の見送りに集まったのは、
1、2、3、4...とにかくご覧の通り大勢。
雨のGW初日、しかも朝の6時前にまあよくぞといったところ。
感謝である。
予想通り、10kgを越す荷物を積んでの峠越えはさすがにキツい。
標高差450m、カメさんチームの名に恥じない
最低時速7kmでトロトロととにかく前へ進む。
降りしきる雨の中、ゼエゼエと頂上の大沼着。
たっぷり2時間かかった(笑)
ちょうど大沼前のお店が開いたので、
熱々の玉こんにゃくを頬張り、一休み。
ここまで伴走してくれた大宮くんと別れ、
白鷹までは一度下ってもう一峠越えなければならない。
大沼を出発してすぐ右側に「たらたら清水」。
山辺町に数多く点在する湧水の一つ。
注ぎ口の亀の姿から、
とうかいサイクリング、カメさんチームの守り神に決定。
空きボトルに水を詰め、時おり口に含みながら力水にして走った。
置賜三十三観音霊場 第二十番札所 十王院(仏坂観音)
ようやく最初の札所、仏坂観音到着。
参道の上り坂がシンドイ。
最上の観音堂に比べていかにも素朴ながら、
雨に洗われた杉林の緑に囲まれ、身が引き締まる。
納め札を張る場所はなく、プラボックスに収める。
御朱印所は観音堂から少し離れた、
R348沿いの「広東」の西側の道を山側に入った所にある。
ここで、御朱印を捺してもらうための
笈摺(おいずる、おゆずりとも言う)を購入。
これも最上では一番札所若松寺で、巡礼をスタートした月日や名前を
墨書きしてもらうのだがそれはなし。
また、両親健在の場合は背が赤、片親の場合は青、
すでに両親が亡くなっている場合は白と決まっていたのだけれど、
置賜ではその三種の別はなく、白で統一しているとのことだった。
この時点で予定していた時間を大きくオーバーし、
10時半を回っていた。先を急がなければ。
置賜三十三観音霊場 第十三番札所 鵜鳴山 円光寺(関寺観音)
置賜三十三観音霊場 第二十九番札所 補陀山 岡応寺(松岡観音)
雨が少し強くなる。
松岡観音の手前の急坂をぐぐっと登り上がり、
お参りを済ませた後、敷地内にある御朱印所で温かいお茶をいただきながら雨宿り。
置賜三十三観音霊場 第二十七番札所 朝日山 相応院(高岡観音)
置賜三十三観音霊場 第八番札所 大深山 観音寺(深山観音)
置賜三十三観音の中で最も北に位置する深山観音堂。
杉の巨木の中、古い石畳を登った先に佇む、
茅葺きの方形屋根が美しく、思わず息を飲む。
室町末期に建立された山形県内最古の建造と言われ、
国の重文の指定を受けている。
14時近くになってしまったので、
すぐ近くにある「いきいき深山郷 のどか村」でそばの昼食。
ありがたいことに囲炉裏に炭が熾きていて、
冷えた身体を温めたり、ずぶ濡れになった靴下を乾かしたりしながら、
ちょいと長めの休憩。
置賜三十三観音霊場 第十六番札所 泉蔵院(鮎貝観音)
置賜三十三観音霊場 第七番札所 御法山 円福寺(高玉観音)
置賜三十三観音霊場 第二十二番札所 真言院(広野観音)
置賜三十三観音霊場 第九番札所 金峯山 永泉寺(杉沢観音)
順調に札所をクリアしつつも、さすがに脚力不足。
走るスピードがそもそも遅いうえに、杉沢観音までの道のりは、
奥へ奥へと山際に向かってずーーーっと登り。
到着した頃にはもう17時を回ろうとしていた。
あたりも薄暗くなってくる。(写真も見事に手ブレしてるし 笑)
そんな中で、観音堂への散る花の毛氈が出迎えてくれる。
観音堂すべてに言えることだけと、
長い石段の参道も含め、どれも山の上、または小高い丘の上にある。
歩きにしろ、自転車で自走するにせよ、これが辛いとこなのだが、
巡礼とは言わば修業の一つであろうから、
その苦労は逆に「有り難さ」を増す。
切れた息を整えながら手を合わせると、自分の心臓の音と、
祈る言葉がシンクロしているようにさえ感じられる。
この日は、あと二札所を予定しているものの、
御朱印所は17時までが決まりなので時間切れ。
別行動で温泉巡りをしていた友人たちといったん合流し、
キャンプ地、長井橋付近の河川敷を目指すことにした。
写真:一部を除きすべてSIGMA DP1x
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■置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 満願編
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