置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 3

【2日目】
長井桜つづみ〜三十一番 五十川〜三十二番 森の〜十番 宮野〜十七番 芦沢〜
五番 久野本〜六番 時庭〜四番 中村〜3番 黒澤〜十一番 萩生〜二番 高峰〜
十四番 おいため〜泊:米沢窪田水辺の楽校 温泉:賜の湯(徒歩)
 


 
 
1泊目の野営地とした長井の桜つづみは、
激しい雨のせいで心地良くくつろぐというわけには
いかなかったけれど、なかなかのロケーション。
もう少し水場・トイレが充実して、
さらに温泉が徒歩圏内にあれば言うことなしだなぁ。
 
_SDI0242


_SDI0244 _SDI0239 _SDI0240
 
 
さて、2日目は昨日時間切れで回れなかった
五十川観音、森の観音からスタート。
札所の近くには、幹線道路からの入り口や周辺に
赤い幟が立てられているのだが、
一様に決まりがあるわけでなく、迷うことも少なくない。
自転車だとかなりの時間的なロス。
だから「この辺かな」と思ったら、地元の人を見つけて聞いた方が早い。
と言っても、誰も見当たらないことが多いのだけれど...(笑)


置賜三十三観音霊場 第三十一番札所 桜本山 正寿院(五十川観音)
 
 
_SDI0253

置賜三十三観音霊場 第三十二番札所 金剛山 真光寺(森の観音)

_SDI0250
 

至るところで僕たちを迎えてくれる、桜花の毛氈。
満開を過ぎた桜の物寂しさと、雨に洗われた木々の中に観音堂の佇まいは、
心を凪のように静めてくれる。
 

_SDI0258

置賜三十三観音霊場 第十番札所金剛山 遍照寺(宮ノ観音)

_SDI0255 _SDI0259
 
長井の總宮神社の境内にある馬頭観音が宮ノ観音。
詳しくは分からないが、神社に観音様という取り合わせに時々出会う。
札所は寺院や別当であるから、
仏教に位置することは間違いないのであるが、
そもそも三十三観音とは、
あらゆる人を救い、あらゆる願いをかなえるため、
三十三の姿に変身することから来ている。
ニュアンス的には(笑)古来からの「八百万の神」の概念に近い気がする。
そういう意味では、近隣の民衆のより近くに寄り添っているのが、
観音様と言えるんじゃないだろうか。(テキトー 笑)
 
 
_SDI0260

置賜三十三観音霊場 第五番札所 普門山 観音寺(九野本観音)
 
 
_SDI0266

置賜三十三観音霊場 第六番札所 大雄山 正法寺(時庭観音)

_SDI0263 _SDI0264
 
 
1日目と変わって時々うっすらと晴れ間も見え始めため、
おゆずりを着て走る。やっぱり巡礼旅はこうでなきゃ。

o0400030011958207151

のんべぃヨリコの「山形のお酒大好き」 より)
 
おゆずりを着て走るのだ。

時庭観音の御朱印所に行くと、そちらの奥様が対応してくれる。
聞けば1時間ほど前に、おゆずり姿で走る僕たちを見かけ、
方向的にウチにも来るんじゃないかなと思い、
早めに戻ってきてみたところだと言う。
ウレシイね。

雨がおさまっているかわりに、長井盆地特有の風に悩まされる。
しかし、どうして向かい風というやつは、
違う方角へ向かってもまた「向かい風」になるんだろう...。

13時を過ぎたので、まだ行ったことのなかった拉麺二段に向かう。
店がオープンしてだいぶ経ち、評判はよく耳にしていたが、
なかなか機会がなかったのだ。
 
肉そば男煮干し850円。予想をうわまらない美味しさでした(笑) 結局やっぱりカッパ隊w

注文したのは、煮干し肉そば850円。
えーっと、その感想は...
「期待を上回らない美味しさ」でした(笑)
食べ終わって店を出るなり、雨、再開...。
道向かいにあるつつじ公園に移動して、カッパを着込む。
強烈な雨男、裕也と旅をする以上、
はなっから覚悟してるので、平常心を保つ。
とは言えだ、芦沢観音までの登り坂、
斜め上には青空が見えてるのに、僕らの頭上だけ雨っていうのは
実に勘弁してほしいものだ。
 
 
_SDI0270

置賜三十三観音霊場 第十七番札所 龍賓山 雲洞庵(芦沢観音)

_SDI0273 _SDI0272
 
 
_SDI0277

置賜三十三観音霊場 第三番札所 曹伯山 高伝寺 (黒澤観音)

_SDI0275
 
 
_SDI0280

置賜三十三観音霊場 第四番札所松尾山 天養寺(中村観音)
 
 
黒澤観音から中村観音までの途中も強風、
さらに公式サイトでチェックした場所と違っていて道に迷う。
しかもエグい直線の登り。
まだこの日に回る予定の札所をいくつも残している。
 
 
_SDI0284

置賜三十三観音霊場 第十一番札所 大行院 瑞雲寺(萩生観音)
 
 
_SDI0287

置賜三十三観音霊場 第二番札所 珠淋山 源居寺(高峰観音)
 
 
何度か書いているように、
御朱印所での受け付けは朝の7〜8時から夕刻17時までと決まっている。
観音堂の脇や裏に、いつでも捺せるよう置いてあるところもあるし、
多少の融通はきくのだろうと思う。
ただ、それも行ってみないと分からない。
萩生観音に着いた時点で16時半。
次の目当て、高峰観音のある手ノ子までは、
いつものペースだとギリギリ間に合うか、間に合わないかだ。
そこで、サポートカーを先に行かせ、
御朱印だけをもらっておくことにした。
実際に到着したのは、16時59分だった(笑)

実は、川西のおいため観音と米沢の成島にある上小菅観音も
予定に入っていたのだが、ここで時間切れ。
しかも20km以上走らないと、今日のキャンプ地に辿り着けない。

...なんてことを休憩がてら話していたら、
おいため観音は御朱印が外に置いてあり
時間に関係なく捺せることが判明。
どうせ、通り道だし、寄ってしまおうと走り出した。
 
 
_SDI0289

置賜三十三観音霊場 第十四番札所 松光山 大光院(置霊観音)
 
 
本当のラスト。
無事に御朱印をちょうだいする。

辺りはすぐに暗闇に変わる。
途中のコンビニで軽くお腹を満たしつつ、
真っ暗な田んぼの中の県道をひた走り、
20時を過ぎてようやく、最上川河川敷にある窪田水辺の楽校に辿り着いた。

そして、急ぎテントを設営し、急ぎ生ビールで乾杯し、
急ぎ近くの「賜の湯」で汗を流したのだった。
その後、陣中見舞いに駆けつけてくれた、
大宮くん、ケンちゃん、タキちゃんを交えて飲んで食べて、
最上川の川音を子守歌にしながら眠りについた。
 
 
_SDI0293

_SDI0291 _SDI0292 豪華な朝ご飯♪
 
 
明けて3日目は朝から雨交じりのものすごい強風。
近所に住むミユキさん、リュウくん親子から、
せっかく豪華な朝食を差し入れしてもらったのだが、
予定していた巡礼は中止することを決断。
自転車をクルマに積み、帰りがけに
広介記念館前にある「むくどりの湯」に浸かって山形へ戻った。

水辺の楽校には、しょぼい水場とソーラー電源のトイレが整備され、
僕らのほかにもう2組のキャンパーがいた。
置賜地方には、温泉が隣接するようなキャンプ場がとにかく少ない。
その中では、街中にあって「賜の湯」まで徒歩圏内のここは、
かなり貴重な存在だと言える。

米沢、南陽の十五札所を残しているので、
次回もこの水辺の楽校に1泊して回ろうと思う。
 
 
【番外編】

アマテラスよりちゃんのお膝元、久しぶりの青空なう♪さすがという他ない。 日干しというか、余った生ビールの処分というか、ただ飲みたいだけというか、その全部というか...。

帰り道、岩部山を越したら、
なんのことはない晴れ間も見えて無風。
まぁ、しょうがない。
出発地点のコンビニとうかいに無事に帰着後、
天気があまりに良かったので、
濡れたキャンプ道具を広げて乾かしながら、
なんとなく宴会が始まっってしまい、
そのまま夜までズルズルと...  おしまい(笑)

残り十五札所の自転車巡礼旅につづく。
 
 
_SDI0267

写真:一部を除きすべてSIGMA DP1x
観音堂モノクロ版はこちら → 置賜三十三観音巡礼 - 1 mono http://on.fb.me/LSUf1u
 
 
置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 1
置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 2
置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 4
置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 5
置賜三十三観音巡礼 自転車旅 - 満願編
 
 
>> 置賜三十三観音札所会のオフィシャルサイトです。 http://bit.ly/KD4FD8